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「太初〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太初の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
語られざる哲学」より 著者:三木清
ごう》よりも一瞬の間にせよ闇黒の深さを破って輝く星の光を愛することを知っている。太初《はじめ》にあり、神と偕《とも》にあり、そしてすなわち神であるロゴスこそ彼が....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
太初に道があったか行があったか、私はそれを知らない。然し誰がそれを知っていよう、....
もの思う葦」より 著者:太宰治
る。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩成の芸術というものを否定している。 「太初に言あり。言は神と偕にあり。言は神なりき。この言は太初に神とともに在り。万の....
李陵」より 著者:中島敦
課せられたのは暦の改正という事業であった。この仕事に没頭することちょうど満四年。太初《たいしょ》元年にようやくこれを仕上げると、すぐに彼は史記《しき》の編纂《へ....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
近のイランにおける新しい配列の仕方に従って、「解き得ぬ謎」、「生きのなやみ」、「太初のさだめ」、「万物流転」、「無常の車」、「ままよ、どうあろうと」、「むなしさ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
・ビリーフ・イン・インモータリチー》』一巻三八〇頁)。アフリカのズールー人言う、太初大老神ウンクルンクル※蜒《カメレオン》を人間に遣わし、人死せざれと告げしめし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の言葉を世界の人々の口に話させる、そしてその言葉は「道《ことば》」となる(訳者注太初に道(ことば)あり道は神と偕にあり道は即ち神なり云々――ヨハネ伝第一章)。彼....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
「しからばこなたへおいでくだされい」 こう云ってオンコッコは歩き出した。十平太初め部下の者が紋太夫の後から続こうとするのを、オンコッコは手で止めた。そうして....
環礁」より 著者:中島敦
ふさわしい極めて調和的な壮大な諧音――を立てて廻転しつつあるのだが、地上の我々は太初よりそれに慣れ、それの聞えない世界は経験できないので、竟《つい》にその妙なる....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
*34 嘘つきが強いのではない。嘘に迷わない者が強いのだ。 *35太初に嘘ありき。 *36 僕は嘘を破壊した。 *37 最....
グーセフ」より 著者:神西清
子を脱いで立っている。 「願わくは御名の尊まれんことを……」と司祭がはじめる。「太初ありしごとく、現在あるごとく、常久に。」 「アメン」と三人の水夫が唱和する。....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
まりは田の神はすなわち家の神という信仰が、近い世代までなお消えずにいたのである。太初以来、個々の部曲家門に専属した神が、だんだんと共同の神に化し、いわゆる分霊思....