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太子堂
「太子堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太子堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ろし、足をレールの方へ出し腰を据えた。 夜気が冷えびえと頬のあたりへ忍びよる。
太子堂の焼残った教会の塔が浮かんで見える。月がようやく東の空にのぼりはじめたらし....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
、何と淋しい私達の長屋だろう。兵営の屍室と墓地と病院と、安カフエーに囲まれたこの
太子堂の暗い家もあきあきしてしまった。
「時に、明日はたけのこ飯にしないかね。」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れが刻んである、依于亡父成瀬隼人正藤原正成遺命而正房所営建也、并寄五十畝之田地於
太子堂以為膏油之資、と読みますかな」 「その通り、燈明料としては須賀の浦の
太子堂....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
淋しい長屋だろう。 屍室と墓地と病院と、淫売宿のようなカフェーに囲まれた、この
太子堂の家もあきあきしてしまった。 「時に、明日はたけのこ飯にしないかね。」 「....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
形へ飛んで行ったがね」 「飛んで行ったって?」 「いや、酔ってくると、天神山や、
太子堂などの、山形の景色が直ぐ浮かんで来るんだ。でも、やっぱり一人だもんな。つま....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
県の土湯は、吾妻山の麓にあるよい温泉で、弘法大師が杖を立てそうな所ですが、村には
太子堂があって、若き太子様の木像を祀っております。昔この村の狩人が、鹿を追い掛け....