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「太巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

太巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
服装で、やや長めの髪を撫で上げた、一見未来派の彫刻家か建築家に見える様子だった。太巻の蘆の素簾の巻き上った廊下から矢代を見つけた久慈はすぐ寄って来て、 「どうだ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
り給え。これは昔の缶入煙草のチェリーなんだからね」 土居は愕いていた。そういう太巻煙草の缶入が昔あったことは、話に聞いていただけだったから。帆村はマッチの火を....
端午節」より 著者:井上紅梅
は二杯のむと青白い顔が真赤になった。飯を食ってしまうと彼はすこぶる上機嫌になり、太巻のハートメンに火を点け、卓上から嘗試集を攫み出し、床の上に横たわって見ていた....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
一宇の亭が立っていて、陶器で造った円形の卓が、その中央に置かれてあり、その上に、太巻の蝋燭が、赤黄色く燃えているのであった。そうしてその燈に照らされながら、三つ....