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太陰暦
「太陰暦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太陰暦の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
といえばもちろんもう月は変わって、文月《ふみづき》七月です。ご承知のごとく、昔は
太陰暦でございますから、現今とはちょうどひと月おくれで、だから七月といえば、まさ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
師走《しわす》の月ずえ。今までもしばしば申し上げたように、当今とは一カ月おくれの
太陰暦ですから、師走は師走であっても、ずっと寒気がきびしくて、朝夕はへそまでが凍....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が、またよりによって三月の三日、すなわちおひな祭りの当日なのです。いうまでもなく
太陰暦ですから、桃の節句の桃も咲いているであろうし、桜はもとより満開…… しか....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
日の繰り方もこれまでの暦にくらべると一か月ほど早い。これは前年十二月上旬をもって
太陰暦の終わりとし、新暦による正月元日が前年の冬のうちに来たからであった。 人....
「茨海小学校」より 著者:宮沢賢治
。 「左様《さよう》、左様、至極《しごく》ご尤《もっとも》なご質問です。私の方は
太陰暦を使う関係上、月曜日が休みです。」 私はすっかり感心しました、この調子で....
「月日の話」より 著者:坂口安吾
十四日とナニワ節にうたわれていることはたれも知る通りである。 けれども、これは
太陰暦でいってのことで、今日通用している太陽暦からいうと、たぶん、翌年の一月十何....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
は随分面白い礼式がございました。
一体チベットの暦はインド暦でもなければシナの
太陰暦でもない。トルキスタン暦を取って居るので、その暦はシナの
太陰暦にほぼ似て居....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
(カナダ割譲)の要求を提議するに及んで絶頂にたっした。 一八六九年一月―四月、
太陰暦では明治元年十一月―明治二年二月はまさにこのような、「アラバマ号問題」をめ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
は八日と十三日とが、今なおよく知られた行事の日であった。月の盈ち欠けを目標とした
太陰暦の時代には、朔日くらい目に立たぬものはなかったろう。よほどそのつもりで気を....