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太鼓持
「太鼓持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
太鼓持の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
だ。――円遊《えんゆう》もうまい。しかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした
太鼓持《たいこもち》は、
太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
かった。否、この手術だけ心得ていれば、あとは売薬を詰めた百味箪笥と、頭の形と、お
太鼓持ちだけで、立派なお医者様として生活が出来たという位だから恐ろしい。 この....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しょうか」 「若旦那はどんな遊び方をします」 「それはよく存じませんが、なんでも
太鼓持や落語家《はなしか》の芸人なぞを取巻きに連れて、吉原そのほかを遊び歩いてい....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
十六歳 かえで(遊女) 十六歳 遊女三人 仲居二人
太鼓持ち 時 秋の日ぐれ 遊女三人欄干にもたれて語りいる。 遊女一 冷たい風が....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
くか」 五「いえ、只口で叩きます」 數「口で太鼓を…唇でかえ」 五「いえ、なに、
太鼓持で、えへゝゝ」 數「うん成程、口軽なことをいう、幇間か、成程聞いていた、中....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
感じられたのであろう。
一三
一座の酒は、はずんでいた。三郎兵衛は、どんな
太鼓持より気軽な、調子のいい態度で、出来るだけ、雪之丞を浪路に近づけようと、試み....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
てどん/\/\/\と毀れるばかりに階子を駈下りると、止せば宜いに小増を始め芸者や
太鼓持まで又市の跡を付けて来まして、 小「あれさ、お上役に逢っては一言もないから....
「おせん」より 著者:邦枝完二
、ごくりと一つ固唾を飲んだ。 五 当代の人気役者宗十|郎に似ていると、
太鼓持の誰かに一|度いわれたのが、無上に機嫌をよくしたものか、のほほんと納まった....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
直ちに人に厭わるることなきを要す。肩をそびやかして諂《へつら》い笑い、巧言令色、
太鼓持ちの媚《こび》を献ずるがごとくするはもとより厭うべしといえども、苦虫を噛み....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
うき世を立つる」というのは遊蕩生活のことで、京ではそれをすら飯の種にしていると、
太鼓持か何かのことを言った句であるが、それをこの絵本には眼鏡の老人が御産の枕屏風....