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夫
「夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
う。少年の姿は膝の上まで。
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このカッフェの外部。
夫婦らしい中年の男女《なんにょ》が二人|硝子《ガラス》戸の中へはいって行く。女は....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
発端
肥後《ひご》の細川家《ほそかわけ》の家中《かちゅう》に、田岡甚太
夫《たおかじんだゆう》と云う侍《さむらい》がいた。これは以前|日向《ひゅうが》の....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
は、吉田忠左衛門《よしだちゅうざえもん》、原惣右衛門《はらそうえもん》、間瀬久太
夫《ませきゅうだゆう》、小野寺十内《おのでらじゅうない》、堀部弥兵衛《ほりべやへ....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ごう》です。
保吉 女主人公《じょしゅじんこう》は若い奥さんなのです。外交官の
夫人なのです。勿論東京の山《やま》の手《て》の邸宅《ていたく》に住んでいるのです....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
立ちすくんでしまいました。 そこへ又通りかかったのは、年をとった支那人の人力車
夫です。 「おい。おい。あの二階に誰が住んでいるか、お前は知っていないかね?」 ....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
その方に譲って書かない事にした。序ながら菊池が新思潮の同人の中では最も善い父で且
夫たる事をつけ加えて置く。....
「狂女」より 著者:秋田滋
。話はすこし昔にかえるが、この女は二十五の年紀に、たった一月のうちに、その父親と
夫と、生れたばかりの赤ン坊を亡くしてしまったのだった。 死と云うやつは、一たび....
「墓」より 著者:秋田滋
ると犬は、ボネエ将軍路のほうを指して、一目散に駈けて行ったかと思うと、トモアゾン
夫人の墓石のそばのところで、ピタリと停ってしまった。そこで、墓番は用心に用心をし....
「初雪」より 著者:秋田滋
れるよ。それに、このほうが体のためにゃずッと好いんだからね。お前だって、もっと丈
夫になれるのさ。こんな片田舎のことだ、巴里ッ児の真似は出来るもんでもない、私たち....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ぜず、乱雑して人語を明らめがたし。我自ら我身を顧りみれば孑然として小虫の如く、車
夫に罵しられ馬丁に叱られ右に避け左にかがまりて、ようやくに志す浅草三間町へたどり....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とがある。聴衆は多くは半白の老人で、立派な紳士が来る。学者もあり、実業家もある。
夫婦連れのもあるが、中には老婦人だけ来るのもある。自働車で来るのが多いという有様....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
音楽の弟子たちのなかに、カトリーナ・ヴァン・タッセルという、オランダ人の金持ち農
夫の一人娘がいた。彼女は花はずかしい十八歳の乙女だった。しゃこのように丸々と肥っ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
。土地の百姓のむすめを妻に迎えると、この男は車大工を稼業にして暮しをたてていた。
夫婦そろってなかなかの稼ぎ屋だったので、世帯をもってしばらくたった頃には、どうや....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
らぬ人が、野にも町にも、うようよと動いている。そこには耕すことしか知らぬ愚昧な農
夫と、スープをつくることと子供を生むことしか知らぬ醜い女とがいる。印度に行ってみ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
みのほか、何の考えもなく足を早めて道を歩いて行きました。 伊作は丈の高い一番丈
夫な男だけに、峠を登る時は、二人から一|町ほども先きを歩いていました。多助と太郎....