夫の命[語句情報] » 夫の命

「夫の命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夫の命の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
お妹さまの玉依媛をこちらへよこして、その方の手で育てておもらいになりました。媛は夫の命が自分のひどい姿をおのぞきになったことは、いつまでたっても恨めしくてたまり....
富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
に格したから、貴人になる児を二人生まして、皆君の禄を食んで、家の名をあげ、終に大夫の命婦としてこれに報いるということになったので、府君が本司にくだして、今|已に....
道標」より 著者:宮本百合子
にかかりきっている細君に深い恐怖を抱かせる種類のことであり、部屋の問題も、それが夫の命令であるからというばかりでなく、夫婦を危機から守るためにも、細君として必死....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でありましたが、五万両からの金を、我儘娘《わがままむすめ》のために支出させる伊太夫の命令も無条件でありました。何のために、どうして使用するのだ、その使用が経済の....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
してはアーメンと云うのも聞き捨てて居るお関は、都合さえよい様になるのならと素直に夫の命を守って、折々暑苦しそうに身を揺ったり、足に止まった蚊を無作法な音をたてて....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
信し、その所思《しょし》を有志に謀《はか》りしに、大いに賛同せられければ、即ち亡夫の命日を以て、角筈《つのはず》女子工芸学校なるものを起し、またこの校の維持を助....
郷愁」より 著者:織田作之助
にもなれないのは、よほど会わねばならぬ用事があるのだろうか。それとも、来いと言う夫の命令に素直に従っているのだろうか。 電車の中では新吉の向い側に乗っていた二....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
返事が出来なかった。 「ね、いいでしょう?」 まゆみは黙っていた。引き受ければ夫の命令に反くわけだ。公の舞台にたった以上どこで誰に見破られまいものでもない。う....