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「夫婦は二世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夫婦は二世の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
何も言わずに、わしと一緒に死のうじゃないか。この世ではそなたにも苦労をかけたが、夫婦は二世と言うぞ。」 一寸さきは闇の世の中、よろこびの宴の直後に、徳兵衛夫婦....
夜叉のなげき」より 著者:宮本百合子
きょうの生活感情はそこから相当に遠く歩み出して来ている。「主従は三世」と云って、夫婦は二世、親子は一世と当時の社会を支配したものの便宜のために組立てられていた親....
愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
、見捨てることのできない深い絆にくくられる。そして一つの墓石に名前をつらねる。「夫婦は二世」という古い言葉はその味わいをいったものであろう。 アメリカの映画俳....
南国太平記」より 著者:直木三十五
朝夕、この景色を眺めておられたら、死んだって、長生きできますぜ」 「親子は一世、夫婦は二世と、申すが、兄妹は、何世であろうな。世間の兄妹と申すものは、朋輩より水....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
拭いて)『は、は、は、は、何の隠し立てをしてよいものか。世の譬えにも何ぞといえば夫婦は二世と言うではないか。離れぬ、往なぬとあまりそなたが云い張るゆえ今別れても....
私本太平記」より 著者:吉川英治
で言いつづけた。 「さ、そうしたときは、何とするぞ。嫁しては二夫にまみえずとか、夫婦は二世とか、近ごろの庭訓は婦女子にきびしゅう教えているが、そのままを和御前に....