失当[語句情報] » 失当

「失当〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

失当の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宣言一つ」より 著者:有島武郎
て対面した時(これから述べる話柄は個人的なものだから、ここに公言するのはあるいは失当かもしれないが、ここでは普通の礼儀をしばらく顧みないことにする)、氏の言葉の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ことわざ》の略語だと思われる。つまり眼の見えない机竜之助に掛物を見ろというのが失当であることを、その瞬間に気がついての駄目なのだが、それでも壁にかけた一軸を指....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
だ一度も普通に仕事し得るコンディションのもとに置かれたことがないといつても決して失当ではないのである。一度も普通のコンディションのもとに置いてみないでいきなり評....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
万円の損害賠償の部分を理由あるものとして容認し、その余の部分、および慰藉料請求は失当として、これを排斥する。(東京地方裁判所民事第一部、裁判官、安武東一郎) ....