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失権
「失権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
失権の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
価値(悪という反価値の対立物としての)にだけ道徳を認めようという常識の権利とその
失権との消息は右によって略々明らかになったと思うが、併し道徳を価値的に道徳的であ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
家によって初めて、真の唯一のされて、真の社会科学としての科学性を喪失するという、
失権の宣言を云い表わすのだが。 さて、このプロレタリア的・マルクス主義的・社会....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の念に強くて、店で商いをやってるから伯父のためにもなってるのだと思いがちだった。
失権した女王という様子で構え込んでいたが、伯父の商売や顧客にとってごく仕合わせな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
出陣していた。つづいて尊氏も師直と共に自身中国へ下向していたのである。――直義の
失権に憤慨した養子|直冬が、西国の叛意をかきあつめて、すてておけば大挙、京都へ攻....