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「失陥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

失陥の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が発表された。「天王山だ、天目山だ、これこそ本土決戦の関ケ原だ」といわれた沖縄が失陥したのだ。国民は、もう駄目だという失望と、いつ敵が上陸して来るか、明日か、明....
猿の図」より 著者:三好十郎
ンカンとして眺めてはいられません。そうではありませんか、アッツ島以来、南方諸島は失陥につぐ失陥、海軍は全滅、琉球もあぶなくなっている! このまま押し進んで行けば....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
さか負けるつもりで、政府がこんな悲劇の幕を開けたのではなかろう。しかし、サイパン失陥いらい大本営発表の用語に、なにか臭い陰影を帯びていることが、敏感な学生にいつ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に足もとの大地盤を先に失う日をいま見てしまったこととしか言いようはない。六波羅の失陥は、即、都の喪失である。鎌倉との連絡もこれからはおぼつかない。 「さて、いか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
思いだった。 が、もしここで、九州の地をふんだばかりの出ばなにおいて、太宰府の失陥やら、大宰の少弐妙恵入道の死を公然にしたら、尊氏その人はともかく、全将士の意....