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奇妙きてれつ
「奇妙きてれつ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奇妙きてれつの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
一 三月の二十五日にペテルブルグで
奇妙きてれつな事件がもちあがった。ウォズネセンスキイ通りに住んでいる理髪師《とこ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あな》ぼこ、だんなほどの腕をもってすりゃぞうさはねえと思うんだが、それともなんか
奇妙きてれつなところがあるんですかね」 けれども、右門はいかほど伝六にあきれら....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
立ちすくんだ盲人のように、そこに投錨《とうびょう》して一夜を明かすことになった。
奇妙きてれつなる一夜であった。船も高級船員もソワソワしていた。おもてのものだけは....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ものの言いぶりや、甲虫《かぶとむし》を振りまわす振舞いといったら――そりゃあ実に
奇妙きてれつだったぜ! 僕はてっきり君が気が狂ったのだと思ったよ。で、君はなぜあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いで、ひとり自己陶酔で、舞いつ踊りつしているようなものだが、見る人が見ると、その
奇妙きてれつなる、型にあらずしておのずから型に合っている。ただ惜しいことには、見....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
忘れ去ろうと努力した。しかし、それもやくにたたず、なるほど眠りはしたが、すこぶる
奇妙きてれつな夢に煩わされた。どうやら私は、エリザベートが健康にはちきれそうにな....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
ンカの親父さんは、相変らず持参金のことはおくびにも出さずにいたが、その代り娘に、
奇妙きてれつな贈物をしたのだ。いや、奇妙なばかりじゃなくて、後になって僕にも分っ....