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「奇手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奇手の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南国太平記」より 著者:直木三十五
天から湧いたか、とんと判らん、摩訶《まか》不思議、あらら不思議に、妙不思議、奇怪奇手烈、テンツクテン――」 南玉は、力任せに、ぱちんと台を、叩いた。 「おもし....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
進んで、武術にまで利用されるようになり、独立した武器とはならないが、攻撃法の前の奇手として、足利時代にまで、吹針というものは、たしかに用いられたものだと、勿体を....
三国志」より 著者:吉川英治
向って、しきりに曹操の兵がうごいてゆくと聞いて、袁紹は、 「すわ、また何か、彼が奇手を打つな」 と、大将|辛明に、五万騎をつけて、黎陽へ向わせ、三男|袁尚にも....
私本太平記」より 著者:吉川英治
術に出た。 それは上手な戦法では決してない。坐しての政略には富むが、馬上実戦の奇手などはない彼である。しかし、策はあった。 その日、七日から八日へかけて。 ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
と思い、九州山陽の遠征軍に全力をそそぎ、おりおり、四国の河野一族などに呼びかける奇手を試みたりしていたのである。――が、深入りした飛車は、あぶなくなった。 も....