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「奉戴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奉戴の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
と決められた。これで腰が落ちつくことであろう。 五月八日 ◯第四十一回目の大詔奉戴日。主婦之友の安居氏来宅中に警戒警報が出て、十一時半空襲警報となる。B29、....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
幕府に参候し、義政に請うて宗全追討の綸旨を得て居る。時に西軍が内裏を襲い、天子を奉戴して幕府を討伐すると云う噂が立った。勝元は是を聞くや直ちに兵を率いて禁中に入....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
てばかりでなく、朝命ですら同様の状態にある。この際、朝威を輔け、諸侯と共に王命を奉戴して、外国の防侮に力を尽くさなかったら、この日本のことはいかんともすることが....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
を考える』式で押し通して行くべく、全世界の科学者に厳命している。だからこの厳命を奉戴した世界中の科学者たちは、こうした中風の症状を「これは脳髄の全体が、出血のた....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
を真赤にぬり、南洋の小さい島まで地図の上に日章旗を記入することを命ぜられた。大詔奉戴日という記念日が毎月一回あり、その日は長い勅語を低頭してうかがった。入試にぜ....
わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
い。 私が新潟にゐる期間、もう秋になつてから、檀一雄がやつてきた。ちやうど大詔奉戴日といふ禁酒の日だから仕方がない、こゝならいつでも酒があるといふ親類の病院で....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
が、数千年来の歴史によって互いに結び付き、相ともに宗家の家長と坐す天皇を、元首と奉戴しているものである。この意味において我ら国民は、ことごとく天孫民族である。余....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
帝をいただき、これをして一宗総轄の権をとらしむ。なお、英国の国教宗にてその国主を奉戴するがごとし。これをロシア国教宗と称す。この国教宗に反対して、宗教の独立を唱....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ごときは、世界の大勢に伴って国運を発展するゆえんを示したまえるものなれば、これを奉戴服膺するにも、万国の形勢を知るの必要あり。しかるにわが国において、北半球の国....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
は藩士生活難を激化したばかりでなく、経済の国民的統一の必然性をも激化した。藩士に奉戴された尊王攘夷のスローガンはそれ自体のうちに最大の矛盾を孕《はら》まざるをえ....
蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
天下万民をして「各々その志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す」との聖旨を奉戴しなかったことに基づく。国民の大部分がその志を遂げようとすることを、なんらか....
三国志」より 著者:吉川英治
を弘農王とし、何太后は永安宮に押しこめ、代るに陳留王をもって、われらの皇帝として奉戴する」 いいながら、帝を玉座から引き降ろして、その璽綬を解き、北面して臣下....
三国志」より 著者:吉川英治
興は、一にあなたの勲にちがいありません。――けれどその勲功も帰するところ、天子を奉戴したからこそできたことでしょう。もしあなたの旗のうえに、朝威がなかったら。あ....
」より 著者:中谷宇吉郎
偶然ニ非ズ 路上ノ積雪|我儕《わがせい》コレヲ※過《とうか》スルガ如キ豈《あに》奉戴ノ意ヲ存セザルベケンヤ 以上がその全文である。この中には例えば第四の如く....