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「奥医師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奥医師の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
りながら、上段の間に坐っていた。傍らに快川長老がいた。白須法印、日向法眼、二人の奥医師が引き添っていた。 紙燭は煌々と部屋を照らし、真昼のように明るかった。 ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
慶に謁見したのは、世の異数となす所であった。素より躋寿館に勤仕する医者には、当時奥医師になっていた建部内匠頭政醇家来|辻元※が襲いだ。 弘前藩では必ずしも士人....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
たかおいでなされたかな?」 ヌッと現われた五十恰好の坊主。これが主人の専斎で、奥医師で五百俵、役高を加えて七百俵、若年寄直轄で法印の官を持っている。 「おおこ....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
そうに呟かれた。 「この頃に庭を手入れしたと見えるな」 頼母は庭番の源兵衛へ、奥医師の玄達を連れて来るように吩咐け、それから中納言家へ頭を下げ、 「数日前に庭....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
に持ちゃ心から可愛! ホ、ホ、ホ、ホおい坊さん、お城坊主かお寺さんかそれとも殿医奥医師か、そんな事アどうでもいい。そんな事アどうでもいいが、円い頭の手前もあろう....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
自分の観賞に誰も共鳴してくれる者がなかったので、まことに不満でいたところ、ある日奥医師が六人打ち揃って、拝診に伺候した。 当時、将軍家の奥医師というのは三十人....