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奥坊主
「奥坊主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥坊主の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
私の家は代々お
奥坊主《おくぼうず》だったのですが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
だ位牌に恐怖に近いものを感じていた。 僕ののちに聞いたところによれば、曾祖父は
奥坊主を勤めていたものの、二人の娘を二人とも花魁に売ったという人だった。のみなら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でございますから」 「誰の作だ」 「ええ、その作者てえのがわからねえんでげすよ、
奥坊主のうちに作者があるんだそうでげすが、その
奥坊主の中の誰の作でござんすか、わ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
と始末や何か――」
「きやつ――というては、悪いかもしれぬが、きやつはいまだに、
奥坊主組頭をつとめておるのか」
四
「いえ。ただいまは、小普請《....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の姿をありありと見た。 「おお大事な薬を忘れていた」 鴻山は別な用口へ廻って、
奥坊主の者に、源内秘方の蘭薬を、お千絵にのますことを言いのこして、急ぎ足に裏門の....