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奥義
「奥義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
奥義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ほのめかす術である。この道はおのれに向かって、落ち着いてしかし充分に笑うけだかい
奥義である。従ってヒューマーそのものであり、悟りの微笑である。すべて真に茶を解す....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
って来た。 「あなたが独りで勉強しているのを見て、殿さまが若殿をよこして、学問の
奥義を講釈させて上げようと思ったのです。それが判らないで、あなたは乱暴なことをし....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
初学者には――いやいや相当の使い手になっても、容易にそこまでは達しられない。ただ
奥義の把持者のみが、その境地に達することが出来る。そうして鏡葉之助は、その
奥義の....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
化け方に感動します。そしてその様式について大いに研究したり、見習ったり、あるいは
奥義の伝授を受けるために馳せ参じたりしますでしょう。 すると今度は彼らの化け方....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
化け方に感動します。そしてその様式について大いに研究したり、見習ったり、あるいは
奥義の伝授を受けるために馳せ参じたりしますでしょう。 すると今度は彼らの化け方....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
に遊び、ここを中心として南都、高野、天王寺、園城寺等京畿諸山諸寺を巡って、各宗の
奥義を研学すること十余年、つぶさに思索と体験とをつんで知恵のふくらみ、充実するの....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
あるだろうが、イサム・ノグチ氏は米国に盛名をはせる人、アメリカの人を相手に真言の
奥義を解説しようということは考えられないナ。奈良の大仏の片手にくらべると、こッち....
「芸術上の心得」より 著者:倉田百三
仕事としようとする者は、初めに堅く志を立てて如何なる困難に出会っても撓まず、その
奥義を極めるまでは死すとも止めないほどの覚悟をしなくてはならない。 一、身体を大....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
の巻物こそ他ならぬ弓道|日置流の系図であった。 そして系図には習慣として流儀の
奥義が記されてあり、それを与えられた武芸者は流儀の本家家元となれる。 果然、信....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
かな?」安房守は眼を見張った。 「これは只事ではございません」 「お前は剣道では
奥義の把持者だ。俺などよりずっと上だ。お前がそう云うならそうかもしれない」 「こ....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
て居られますご様子、姓名をお聞かせ下されよ」 「伊賀の国の住人|日置正次、弓道の
奥義極めようものと、諸国遍歴いたし居るもの。……ご息女のお名前お聞かせ下され」 ....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
だ。ヤイ侍よく聞きねえ。俺はな、今から十日前まで、紙鳶堂先生のお側に仕え、形学の
奥義を究めていたものだ。印可となってお側を去り、これから長崎へ行くところだ。そこ....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
の荒事とやらをどう思召さる」と訊いた時、彼は慎ましやかな苦笑を洩しながら「実事の
奥義の解せぬ人達のする事じゃ。また実事の面白さの解せぬ人達の見る芝居じゃ」と、一....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
いう一種の見識に共鳴するに至った人間か、いずれにしても達人の境に近くして、眼力は
奥義に開くものであるといえよう。 例えば、利休の字は宗旦の悟りにまでは至ってい....
「料理する心」より 著者:北大路魯山人
ります。 そこで、まあ私の考えを申しますと、料理にも、料理の要訣と申しますか、
奥義と申しますか、そう言ってもよいと思うものがあるのであります。ところで、それと....