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「奪掠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奪掠の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ゼーロン」より 著者:牧野信一
記憶を呼び醒《さま》そうとした。 「ゼーロン。お前は、強欲者の酒倉を襲って酒樽を奪掠《だつりゃく》するこの泥棒詩人の、ブセハラスではなかったか! あの時のように....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
いほうで有名なローマの最後の王様タルキヌスがほうぼうで攻め落とした敵の市街からの奪掠物で寺院を建てた。そのときに敷地の土台を掘り返していたら人間の頭蓋骨が一つ出....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
し試み、死人を装うて悪事を働らく等、その他、迷信的の薬物たる臓器の獲得、埋葬品の奪掠、屍姦等の事跡の誤認、誤伝せられたるものなるを以て、容易に真相を捕捉し難き憾....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
スコットとして試合に立ち向った。そして彼女達のために音楽を奏し、狩猟のお供をし、奪掠者から彼女達を護った。今日でも婦人に対して、礼儀と節度のある行為を、騎士的な....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
、意義よりも語の方が古いのである。こういった結婚法がやはりだんだんと見えている。奪掠婚というが、これは近世ばかりか、今も、その形式は内地にも残っている。ただ古代....
地上」より 著者:島田清次郎
もあるけれど、しかし、これは僕の言うべき権利だと思います。向うの男は愛子を一種の奪掠手段で貧しい本当の親元から結婚の許しを得たにせよ、僕の方には真実の愛子を愛す....
三国志」より 著者:吉川英治
ったうしろから、一彪の軍馬が、袁術の中軍を猛襲し、兵糧財宝、婦女子など、車ぐるみ奪掠していった。 白昼の公盗は、まだ戦っているうちに、行われたのである。しかも....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
れてまさに修羅場の壮観となる。 黒褐、黒褐、黒裾、黒褐、黒褐である。 占領、奪掠、突撃、死守、 悶絶、再襲、 ああ、しかもまだ彼等が争闘の主因たる成牝(....