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「奮闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

奮闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
は友人のために陥《おと》し穽《あな》を掘る手伝いをしている、――あたしもずいぶん奮闘主義ですが、ああ云うやつにかかっては手も足も出すことは出来ません。」 こう....
」より 著者:芥川竜之介
へ見慣《みな》れぬ黒犬が一匹、突然猫を救いに駈《か》けつけ、二十分に亘《わた》る奮闘の後《のち》、とうとうその大蛇を噛《か》み殺した。しかしこのけなげな犬はどこ....
或る女」より 著者:有島武郎
子さん、それは疑い過ぎというもんです」 そして自分が米国に来てからなめ尽くした奮闘生活もつまりは葉子というものがあればこそできたので、もし葉子がそれに同情と鼓....
或る女」より 著者:有島武郎
え出して来ました。 あなたに書く事は底止《ていし》なく書く事です。しかしあすの奮闘的生活(これは大統領ルーズベルトの著書の“Strenuous Life”を訳....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
もって個人の権能を束縛する社会に対して、我と我が天地を造らむとする人は、勢いまず奮闘《ふんとう》の態度を採《と》り侵略の行動に出なければならぬ。四囲の抑制ようや....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
のだ。濁水を冒して乳牛を引出し、身もその濁水に没入してはもはや水との争闘である。奮闘は目的を遂げて、牛は思うままに避難し得た。第一戦に勝利を得た心地である。 ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が比較的に容易である。科学教育の徹底、技術水準の向上、生産力の大拡充が、われらの奮闘の目標であるが、特に発明の奨励には国家が最大の関心を払い、卓抜果敢な方策を強....
去年」より 著者:伊藤左千夫
ならず、つねに無限の懊悩に苦しみながらも、どうにか精神的の死滅をまぬかれて、なお奮闘の勇を食い得るのは、強烈な嗜好が、他より何物にも犯されない心苑を闢いて、いさ....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
た足とをもってしても、なおかつ雪の上にわずかに顔を出した樹の枝にすがってあらゆる奮闘をよぎなくされた。枝は一カ所に留っているけれども、スキーは物理の法則通り下に....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
然発病し僅々三十五時間で逝いた。二十余年に亘り、斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における最大の偉勲者であることは曰う迄もない....
「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
かったが後になって思うと、凡て一人の主張は、賛成を得れば前進を促し、反対を得れば奮闘を促す、ところが爰に生人の中に叫んで生人の反響なく、賛成もなければ反対もない....
端午節」より 著者:井上紅梅
掛りもなかった。 そういう風に考えた時、時にまた疑いが起る。自分はこの悪社会と奮闘する勇気がないから、ことさら心にもなくこういう逃げ路を作っているのじゃないか....
」より 著者:犬田卯
らしかったが、――これとて未だ海のものか山のものか分りはしない。 結局、「孤軍奮闘」は覚悟しなければならない状態だった。田辺定雄とて、それは最初から――出ると....
余齢初旅」より 著者:上村松園
りよくこの戦の時、直接戦争にたずさわっておられた将校の方がおられて、当時の皇軍の奮闘奮戦の模様をいろいろとつぶさに御説明して下さった。城門の上にのぼって、あのあ....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
る把手をひねった。その力は、ものすごく強かった。博士はドアを開けさせまいとして、奮闘した。ドアのすき間からガウンの腕がのびた。博士はのどを絞めつけられ、把手をは....