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女し
「女し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女しの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
た。
「これ忘れたの。箪笥《たんす》の上に置きっ放しにしたまま」
夫婦以外に下
女しかいない彼らの家庭では、二人|揃《そろ》って外出する時の用心に、大事なものに....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
たので、私は今迄用事の時は商会に電話をかけて、それで済ましていた。が私には今その
女しか残されていない、そんなことを考慮してはいられなかった。――私はS町で円タク....
「旅愁」より 著者:横光利一
るのか分らなかった。しかし、とにかく、理性で讃美しかねる事柄に屈服してしまった女
女しい顔の喜び勇んだ有様は、ある勇敢な野獣の美しささえ頬に湛えているので、われな....
「女の一生」より 著者:森本薫
ものは、ただよく気がつく、よく働く、それだけのものじゃないよ。女には、どうしても
女しかもっていないっていうものがある。お前にはそれがないのだ。 けい まあ、それ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、振り向く者もなくなった。この、売れないのは僕のほうばかりじゃなく、リンピイの「
女しっぷ・ちゃん」なんか、もっと惨めで、何度押しかけてっても手ぎわよく無視されて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
い》にされていた。
亡命し零落したひとりのりっぱな老侯爵夫人は、もうひとりの侍
女しか持っていなかったが、なお言い続けていた、「私の女中ども」と。
T夫人の客....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
によって愛人のからだと感謝を受ける特権があるということ、田代さんは相談ずくの商売
女しか御存知ないから、それに田代さんは通人、いわゆる花柳地型の粋人だから、ずいぶ....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
……勿論……いや、併し、どう云ったらよいか……どっちみち、私は、これ迄に、一人の
女しか知らないので」 お力は思わず吹出して了った。 「まあまあそのお若さで、一....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
黒髪にかざしている。どことなく壮き男のようなる処あること、恰もジヤニイノに処女処
女したる処あるに似ている。彼等の後方には一侍僮戸口から出て来る。手に打ち出し模様....
「殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
言いますけど、 ありようは、ただ、なんでもいいから飲みたいのよ 緑川美沙、実は、
女しょうじょうだあ! は、は、は、は! まあ、お聞きなさい カタカナも知っていま....
「猿の図」より 著者:三好十郎
オスが、あいだに雑種のメスにかかっていると、あとどうしてもうまくいかない。相手の
女しだいで、オスの精虫や、このホルモンといったようなものが、影響を受けるもんです....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ゴゼということにきまっていた。関東の田舎でも格式を守る旧家では、毎年|定まった盲
女しか迎えなかったと見えて、上総にはレイノゴゼという地名の残っている村もあるが、....