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女嫌い
「女嫌い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女嫌いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
《や》り遊ばしますから、さて不思議に出来あがってるもので、まア近い譬《たと》えが
女嫌いと名をとってお在《いで》遊ばす方が、私《わたくし》の参るお屋敷うちにござい....
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
三歳でおいでになりますばかりでなく、今日まで一人も婦人をお近づけになりませずに、
女嫌いという評判をそのままに立て通しておいでになりましたことも、よく存じ上げてお....
「河明り」より 著者:岡本かの子
あ済まないけど、お嬢さんの為めとも思って、お嬢さんほどの女をじらしぬくあの評判の
女嫌いの磐石板をどうかして一ぺん試してやりたいと思いましたから。すると、あの磐石....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
りがないというので、この大秘密を保たんがためではあったが、それよりも、佐吉が大の
女嫌いという建前。 じつに、おしろいのにおいを嗅ぐと、三日飯がまずい――という....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
出来ぬから、自分の后と諸公主《むすめども》を進《まいら》そうと答えた。このシャー
女嫌いと見え、しからば二十五ガルヴァルはというと、それだけなら何とか拵《こしら》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れても肝癪《かんしゃく》を起さず。それほどまでも厚くアを重んじた。王若い時高名の
女嫌いだったが後翻然として改宗し、大好きとなったは初めてパンカステの麗容に目が眩....
「孤独者の愛」より 著者:豊島与志雄
男嫌いだと言われる女もあれば、
女嫌いだと言われる男もある。
女嫌いの男に対して、天下の女性はどういう感じを持って....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ざんすよ、三宅島からと申して下さいまし」 主「えッ、島から、さア大変、旦那様ア
女嫌いだとばかり思っていたが、島においでなすったらお気が変ったと見えて、飛んだ事....
「染吉の朱盆」より 著者:国枝史郎
れましょう。……ええと年はまだ若く、二十八の独身者で、それに醜男でございますので
女嫌いで通っております。いかに仕事は名人でも、変人の上に醜男ときては、ご婦人方に....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ている。それで別事にまぎらして、その話はそれなりに伏せてしまった。父親にはどこか
女嫌いというところも見えていた。そんなこともあったのである。 父親は七十の古希....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
これも嘘じゃ! ……拙者に関する限り、お浦という女は純潔じゃ! ……本来、拙者は
女嫌いでな。いわば女性嫌忌性なのじゃ!」 (それにしても) と、左門は、自分で....
「生きている戦死者」より 著者:牧逸馬
の廻りの世話を見て、じじむさく自炊しながら、まるで隠者のような生活ぶりだ。猛烈な
女嫌いになって、精神測定学《サイコメトリイ》だの心霊学だのというものに没頭してい....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
うだ明けてやれ、と云われて、なんだ不思議な、女らしいぞと口の中で独語ながら、誰だ
女嫌いの親分のところへ今ごろ来るのは、さあはいりな、とがらりと戸を引き退くれば、....
「悪魔の弟子」より 著者:浜尾四郎
此処に私にとっては重大な事件が持ち上ったのです。即ち私と石原すえ子との再会です。
女嫌いのあなたは、私が初恋の女を、憎みながらも永く忘れずに思いつづけていたことを....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
色をかくして、大容に、ふてぶてしく、笑って退けた。 「御同様に、ざまはない。だが
女嫌いの御辺が持つより、やはり花は風流なあるじの室がいいかもしれぬ。花も倖せにち....