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女官
「女官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女官の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
鉄胤門人)のような近い親戚の人があって、この婦人は和歌の道をもって宮中に近づき、
女官たちにも近づきがあったから、その辺から出た消息かと半蔵には想い当たる。いずれ....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
が十車、どれもこれも平げてしまいました。 皇后と若い皇子皇女たちは、たくさんの
女官に附き添われて、少し離れた椅子のところにいましたが、皇帝のさきほどの馬の騒ぎ....
「小公女」より 著者:菊池寛
の。」 「でも、今日の主催者はあなたじゃアないの。だから、あなたが宮様で、私達は
女官なの。」 「あら、私なんか肥っちょだから駄目よ。それに宮様はどうするものだか....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
巻一のアミノウラは異伝の一つであろう。 一首は、天皇に供奉して行った多くの若い
女官たちが、阿虞の浦で船に乗って遊楽する、その時にあの
女官等の裳の裾が海潮に濡れ....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
にお産気がついて、そこへ安々と美しい男の御子をお生みおとしになりました。召使いの
女官たちは大さわぎをして、赤さんの皇子を抱いて御産屋へお連れしますと、御殿の中は....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
くなられた……」と、夫人は言った。「わたしはちっとも知らなかった。私たちは一緒に
女官に任命されて、一緒に皇后さまの御前に伺候したのに……」 それからこの伯爵夫....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いたりしました。さて、そこへひとかど、もったいらしく気どって、魔法御殿のお役人や
女官たちが、しゃなりしゃなり出て来ました。でも正しくもののみえる目でみますと、す....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
うすぶっているだけでは、じきにたいくつしてしまいますからね。そこで、王女さまは、
女官たち、のこらずおめしになって、このもくろみをお話しになりました。
女官たちは、....
「眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
って、王様とお妃をのぞいては、お城のなかの物のこらず、それはおつきの女教師から、
女官から、おそばづきの女中から、宮内官、表役人、コック長、料理番から、炊事係、台....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
行女学院」の校長の望月貞子というのは宮内省では飛ぶ鳥も落すような勢力、才色兼備の
女官として、また華族女学校の学監として、白雲遠き境までもその名を知らぬ者はないほ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
うな顔をしました。大乗寺の住職というのはよほど敏腕家らしく、宮内省へも出入して、
女官なども折々見えるとのことでした。ちょうど吉田屋の裏になります。大事な御得意な....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
をすることはむつかしいのだ。ある者は、書記官長のようにソワソワと歩き、あるものは
女官のように歩く、あるものはポーターがいることだけで、もう城門をはいる人間のよう....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ので、何だかやりにくそうに見えたということや、「寺子屋」の小太郎身替りで、御供の
女官たちが皆落涙したということなどであるが、なかんずく、よく記憶しているのは「勧....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
がみえている。「男やある」、「何処にか住む」、「歌は歌うや」、「舞などするか」と
女官などに口々に問われて、「夜は誰と寝ん、常陸介と寝ん、寝たる肌もよし」などと長....