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女徳
「女徳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女徳の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
を、いささか呆《あき》れた眼で眺めた。これがかねてから、几帳面《きちょうめん》を
女徳《じょとく》の一つと心がけて来た自分の所作《しょさ》かと思うと、少しあさまし....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
三(四十五才)
君は旧姓山田、二十三才のとき、当家先代長次郎氏に認められて、家
女徳子(現在の夫人)の婿養子となり、秋川の姓を冒す、夙に製紙事業に身を投じ、成功....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
に三年目である。十二月四日に、備後国福山の城主阿部伊予守|正寧の医官|岡西栄玄の
女徳が抽斎に嫁した。この年八月十五日に、抽斎の父允成は隠居料三人扶持を賜わった。....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
女生徒は大責任があるのでございます。」浪子とりもなおさず作者と思われる少女は、「
女徳を損じないようにするために」何でも一つ専門をきめてそれをよく勉強して生意気に....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
て、大に男子に異なり、又異ならざるをえず。我輩の飽くまでも勧告奨励する所にして、
女徳の根本、唯一の本領なりと雖も、其柔順とは言語挙動の柔順にして、卑屈盲従の意味....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
専門をさだめて。それをよく勉強して。人にたかぶり生いきの出ないようにして。温順な
女徳をそんじないようにしなければいけません。そうすれば子孫も才子才女が出来て。文....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
らぬものはなかった。羽子板の押絵が抜け出したようで余り目に立ち過ぎたので、鈍色を
女徳の看板とする教徒の間には顰蹙するものもあった。欧化気分がマダ残っていたとはい....
「読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
得たるは、八十の老翁が自身の実験をもって養生の法を説き、誠実温厚の大儒先生にして
女徳の要を述べたるがゆえに然るのみ。もしもこの『養生訓』、『女大学』をして、益軒....