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女房役
「女房役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女房役の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くはいうまでもないこと、夕げの用意、床のあげおろし、およそ右門の身まわりに関する
女房役は、いっさいがっさい伝六が男手一つで切り盛りするならわしでしたから、もうそ....
「新生」より 著者:島崎藤村
》らんか」と岡も飲みさしたコップを前に置いて言った。
「ああ」
牧野は主人役と
女房役とを兼ねたという風で、何か款待顔《もてなしがお》に画室の隅《すみ》でゴトゴ....
「交遊断片」より 著者:豊島与志雄
った。牛肉と葱と豆腐と酒。新関と私とは酒好きで、林原は余り飲まない。林原がいつも
女房役になって、加減よく牛肉を煮てくれる。それを新関と私とは横目で見ながら、酒を....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
小心で考え深い正二郎は、武士には向かなかったが、商法には才があった。豪放な一力の
女房役として細心に各地の情勢、各商人の動勢、相場の動きを察し、よく手綱をしめて一....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
。相手役は家橘であるから、大変出世したものである。 これからだんだん大きな役者の
女房役をするようになり、菊五郎・団十郎、先代の左団次の女房として長い間勤めた。そ....
「食堂」より 著者:島崎藤村
び捨てだ。新七はそれを聞いても、すこしも嫌な顔をしなかった。どこまでもこの友達の
女房役として、共に事に当ろうとしていた。 昼近い頃には、ぽつぽつ食堂へ訪ねて来....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
代目尾上菊次郎大阪に死す、六十二歳。江戸末期を盛りとしたる女形にて、名人小団次の
女房役者として世に知らる。 ○三月、中村座の二番目に新作「偽織大和錦」を初演。仲....