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女給
「女給〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
女給の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
いる中川の息子の写真もあってよ。いつかあなたに教えて上げたでしょう。あのカフェの
女給《じょきゅう》か何かと大学の中を歩いていた、――あいつも秀才で通《とお》って....
「葱」より 著者:芥川竜之介
《かんだ》神保町辺《じんぼうちょうへん》のあるカッフェに、お君《きみ》さんと云う
女給仕がいる。年は十五とか十六とか云うが、見た所はもっと大人《おとな》らしい。何....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
けた。 「ああ、ムーさんだわね、向うから二番目に、キミちゃん、まだ寝ているわ」と
女給頭のお富が彼の膝頭の辺から頓狂な声をあげた。 「そうか。僕は二時頃まで、ちょ....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
相手らしいものの姿は、どこにも見当らなかった。 「なに召上って?」 入口にいた
女給が、三階までついてきた。 「ビールだ。で、君の名前は?」 「マリ子って、いう....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
彼は口癖のように言っていたもんだ。その度に春ちゃん――これが例のカフェ・ネオンの
女給で「カフェ・ネオンの惨劇」の一|花形であるわけだが――から「またオーさんのお....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
川乱歩が「屋根裏の散歩者」を書いて以来、開けた自由通路だった。押入の襖を開くと、
女給の化粧道具や僅の梱などが抛りこまれてある二重棚の上にとびあがった帆村荘六は、....
「銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
ずみのいい体を持っていた。 煙草屋の夫婦喧嘩を真ッ先にみつけたのは、「青蘭」の
女給達だった。「青蘭」の二階のボックスから、窓越しに向いの煙草屋の表二階が見える....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
るか、知っていないと思います。というのは、田鶴子は古神子爵が経営していた喫茶店の
女給みたいなことをしていたんです。私はしばしば感じのいいその喫茶店の入口をくぐり....
「獏鸚」より 著者:海野十三
ミス銀座といわれる美人売り子に、三原玲子の方は不良の情婦で、裏町の小さいカフェに
女給をしているというしがない役割で、一人の大学生をめぐって物語が伸びてゆくという....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
しく中国服の少女にいった。梨花は福建省生れの美しい少女で、少将の大のお気に入りの
女給仕だ。 「では、ここに――」 と、梨花は紅茶器の盆を卓子の上におくと、その....
「流線間諜」より 著者:海野十三
たる令嬢、麗しい若奥様、四、五人づれで喋ってゆく女学生、どこかで逢ったことのある
女給、急ぎ足のダンサーなどと、どっちを向いても薔薇の花園に踏みこんでいるような気....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
無理に自動車を通した処で、歩行くより難儀らしいから下りたんですがね――饂飩酒場の
女給も、女房さんらしいのも――その赤い一行は、さあ、何だか分らない、と言う。しか....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
、ちょうどそこには、それにふさわしい「御休所」があったのである。 卓を囲んで、
女給が、どうぞお一つ……と来てからややあって、男爵はKの耳に顔を寄せていうのであ....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
」 「おお、いやだ、ご亭主じゃありません」 「君の妹は何しているんだ? やはり、
女給さんかね?」 初子は少し得意らしく言った。 「女優ですわ」 「女優? 何ん....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
にも殺人が行われて、市中はさながら戦慄の都と化してしまっていました。白昼カフェで
女給が殺された。昨夜もダンスホールでダンサーが踊りながら、相手の男に心臓を突き刺....