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「女衒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

女衒の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
つけろ。それから如才《じょさい》もあるめえが、亀吉とでも相談して、新宿あたりの山女衒《やまぜげん》をあさってみろ。このごろ宿場の玉を売り込みに行った奴があるかも....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
吉原にて女郎五年あい勤めそうろう女にござそうろう。 年あけたるのち、居所を定めず女衒《ぜげん》なぞいたしおりしとか聞き及びそうろうも、つまびらかには存じ申さずそ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が、むっつりの右門にゃできのいいやつが二つそろってるんだ。油っけのぬけたやつが、女衒《ぜげん》みてえなまねしやがって、何するんでえ。来年あたりゃ西国順礼にでも出....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら、酒毒で胸を傷めたのだろうという噂である。年は二十一で、下谷の金杉の生まれだと女衒《ぜげん》が話した。 「いや、御苦労。まずそれで一と通りは判った」と、半七は....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
こだ」 「それがよく判らねえので……」と、亀吉は首をかしげながら云った。「江戸の女衒《ぜげん》が玉を見に来て、二月の晦日にいったん帰って、三月の二十七日にまた出....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
町で草履屋をしている半介という奴らしい。表向きには草履屋だが、ほんとうの商売は山女衒で、ふだんから評判のよくねえ野郎だ。おれも二、三度逢ったことがあるから、神田....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んです。昔はこういう悪い奴が随分ありました。もうひと足おそいと、お直はどこかの山女衒の手に渡されて、たとい取り返すにしても面倒でしたが、いい塩梅にすぐに取り返し....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
させることになってしまいました。 おつねは長屋の人にたのんで、山谷あたりにいる女衒に話して貰って、よし原の女郎屋へ年季一杯五十両に売られることになりました。家....
風流仏」より 著者:幸田露伴
慰みに玉子湯でもして上ましょうかと老人の機嫌を取る気になるぞ、それを先度も上田の女衒に渡そうとした人非人め、百両の金が何で要るか知らぬがあれ程の悌順女を金に易ら....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
わかに眼を丸くする。 「捨ててしまうとは勿体ねえ話だ。瞞して城下へ連れて来てよ、女衒へ掛けて売ったらどうだ」 「へん、なんだ、そんな事か、孔明の智恵も凄じいや。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
聞いていたが、まるで一つ家のばばあだな。それからどうした」 「その晩すぐ近所の山女衒を呼んで来て、潮来へ年一杯四十両ということに話がきまりました。安いもんだが仕....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
みおおせず、とうとう白状に及んだということでございます。姉のお定は三五郎という山女衒――やはり判人で、主に地方の貸座敷へ娼妓を売込む周旋をするのだとか申します。....
放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
の大半をフランスで送った。皿洗い、コック、自動車運転の助手、職工、人夫、艶歌師、女衒《ぜげん》、などなど、これらの生業《なりわい》と共に社会の裏側に蠢《うご》め....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
旦那さまのためには替えられません、左様なら手前が田原町に居りました時に、裏に居た女衒の小市という男を存じて居りましたから、これへ参って談をいたして見ましょう」 ....