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好き者
「好き者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好き者の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅」より 著者:海野十三
の検挙によって、例の奇病が跡を絶ったのは云うまでもない。 第三話 動かぬ蠅
好き者の目賀野千吉は、或る秘密の映画観賞会員の一人だった。 一体そうした秘密映....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
何者じゃ。どたどたと騒がしゅう振舞って何者じゃ」 四十がらみの、ずんぐりとした
好き者らしい脂肉を褥の上からねじ向けて、その主計頭がいとも横柄に構えながら、二万....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
能く人行健走す、名づけて猴※《こうかく》という、一名馬化、同じく道を行く婦人に、
好き者あればすなわちこれを盗みて以て去る〉、『奥羽観跡聞老志』四に、駒岳の神は、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かなかの好《す》き者《もの》でのう」 「はあて」 「お蘭もあれで、親玉に負けない
好き者じゃでのう、お蘭の手にかかった男もたんとあるとやら、まあ、男たらしの淫婦じ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
。そればかりではございませぬ、平林という奴は誠に横着な奴で、平生罪人の内女の眉目
好き者がありますと、役柄をも憚らず妾にするという、現に只今でも一人囲い者にして男....
「おせん」より 著者:邦枝完二
、おいらの絵が大好きとかで、板おろしをしたのはもとより、版下までを集めている程の
好き者仲間、それがゆうべ、芝居の帰りにひょっこり寄って、この次の狂言には、是非と....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
は持たなかった跡が歴然と表示されている。しかし好きの点では人一倍ただならぬまでに
好き者であったに違いない。 かくまで書道を純真に芸術的に理解することが出来て、....