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好古
「好古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
好古の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
来事を話題としても決して話したことはない。そういうことに触れるのは私たちのような
好古家の古典的な家庭の空気を吸って来たものに取っては、生々しくて、或る程度の嫌味....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
じた時ばかり人その形気を察する能わず、この人天性勇猛で物に動ぜなんだからだと貝原
好古が記し居る。『紀伊続風土記』九十に尾鷲《おわせ》郷の地士世古慶十郎高麗陣に新....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
平家没落の頃だ。寿永だ、寿永だ、寿永にして措け、と寿永で納まって居ると、ある時|
好古癖の甥が来て寿永じゃありません宝永ですと云うた。云われて見ると成程宝永だ。暦....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の如く人にしみ附きて離れず。老子は自然と説く。其れ是歟。孔子|曰。述而不作。信而
好古。窃比我於老彭。かく宣給ふときは、孔子の意も亦自然に相近し」といったのが即ち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。室町時代に於て見る四脚門のような形をして、古色もたいていそれに叶っているから、
好古癖のあるお銀様でも来て見れば案外の掘出物を見つけるかも知れないが、米友には、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
虫やその卵を焼いたからの名だろうが、朝鮮同然鼠をも焼くつもりだったのだ。 貝原
好古の『日本歳時記』一に「本朝古えの俗に、正月上子の日に出でて小松を引きて帰る事....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
かったが、終に明治四十年の歳末頃に願いの如く責任を卸して、後の監督は、同郷の秋山
好古氏がその時はまだ中将で騎兵監をしていた、それに譲った。そして舎監は法学士の船....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
肝臓炎と! 闘え! 闘え! 闘え! ★ ある日、先生が
好古堂という骨董屋で、万暦物のニセモノの小茶碗を手にとりあげて眺めていると、道の....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
牧師が彼自身この場に現われた、彼は灰色の頭髪の人の善さそうに見える紳士であった。
好古家同志として教授に親しみのある話しをしてる間、興味よりは、むしろ敵意を以てそ....
「向嶋」より 著者:永井荷風
春日桜花の時節の如くに遊客を誘おうと試みた。この事は風俗画報『新撰名所図会』に『
好古叢誌』の記事を転載して説いているから茲《ここ》に贅《ぜい》せない。 わたく....