好色本[語句情報] » 好色本

「好色本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好色本の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鉄鎚」より 著者:夢野久作
き》いた、脂《あぶら》濃い洋食か支那料理に限られて来た。小説もアクドイ翻訳ものか好色本のたぐいでなければ手にしなくなった。しまいにはそれさえも飽きて来て、神経の....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
識不足に陥っていった)私は毛氈のような花束とアンナ・スラビナには英雄の手本という好色本を贈ったのだが、それはスラビナの称讃を得たに過ぎなかった。 こうして私は....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ことも、読んでいたバルビュスの作品よりも、実を言うと、巴里版ルイ・キャヴォの絵入好色本のほうが好きらしかったことも、すべての犬をこわがって狆に対しても虚勢を張っ....
陳情書」より 著者:西尾正
迄|口《くち》を糊《のり》して参ったのであります。或る秘密出版社に頼まれて、所謂好色本の原稿を書き綴って読者に言外の満足を与えた事も再三でありました。…… 偖....
十六、七のころ」より 著者:永井荷風
しているものはない。中西屋の店先にはその頃武蔵屋から発行した近松の浄瑠璃、西鶴の好色本が並べられてあったが、これも表紙を見ただけで買いはしなかった。わたくしが十....