好転[語句情報] » 好転

「好転〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

好転の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
に、深く思いをせねばならない」 「そうでもありましょうが、われわれは努力によって好転させる可能性があるように思うんですがね。地球の全人類が共に血のつづいた同胞で....
予報省告示」より 著者:海野十三
るいじゃないか。 (大学生) 〔読後感その二〕 まだ二年経たないと、食糧事情は好転しないのですか。私はあと一年で回復するよう祈っていますのに。(子沢山の父親)....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
何か。恐るべし。 十月十九日 ◯もうほとんど諦めていた徹郎君のことが、本日突然好転した。鹿児島から二通の手紙が来たのである。十月二日と同七日に差出した二通の手....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
調で怒鳴りつけられることもあったが後で室に下ったときには、夫の機嫌はおかしいほど好転するのであった。ヒルミ夫人の考えではやがて昔のような生活の満足感がとりもどさ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
落しつつある。処が之に反して最近の日本の事情は生産技術家インテリにとって可なりの好転を見せているようだ(工学部卒業生の就職率の高さとか、又軍需工業に於ける技術家....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずるとはいうものの、その革命は、生木を裂くようなものではなく、極めて多望満々たる好転である。すべてにとって、天来の福音であって、且つ、実行をして些《いささ》かの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
があって、妥協というものがないのだ。あの世と、この世だが、とにかく二人の恋が再び好転してみると、当然またここに一つの犠牲者が現われてしまった。その後のお八重さん....
盈虚」より 著者:中島敦
を虚器《きょき》に擁して権勢を揮い始めてから、漸く衛の都の空気は亡命太子にとって好転して来た。伯姫の情夫・渾良夫《こんりょうふ》という者が使となって屡々《しばし....
」より 著者:豊島与志雄
。夢が前兆をなすのではない。こちらの状態、相手の状態、周囲の事情、それらのものが好転して、而も自分ではその好転に気付かないでいるうちに、夢が真先にそれを示してく....
母の上京」より 著者:坂口安吾
ものではない。だますことも、言ひくるめることもでき、会はない前よりも却つて事態を好転させる見込みすら有り得るのである。 心の中に住む母はさうはいかない。苦しみ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
見すまして、克子ははじめて一夜つめきった兄の枕頭をはなれて、待ちかねていた一同に好転しつつあるやに見える一夜の経過を報告した。目をさますたび、昼夜にかかわりなく....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
私の見解では空海の弟子の真如がヒダへ行って千光寺をつくった。この時から次第に好転して、ヒダがだんだん他国と同じような領国になったように思います。 真如は廃....
」より 著者:坂口安吾
的な考えは人生に害があるだけかも知れない」 彼はそんな風に考えて、自分の人生を好転させようとする努力を忘れなかった。 明日は新学期で、学校の寄宿舎へ旅立つと....
」より 著者:カフカフランツ
しく思うよ。そして、たとい君がそんなことをできるとしても、私たちはこうした事柄を好転させることはできないだろう。でも、使いの用件をもっていくということは、君にも....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
上で実演しているのだと気がつくのだったら――いよいよおもしろい! すべてはやがて好転するだろう。彼女はいちいち味わって食う。――危険の徐々な削減とそれを支配する....