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如何にか
「如何にか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何にかの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
まる。 吾輩はこの期の政論派を汎称して民権論派と言う、何となればその論旨の異同
如何にかかわらず、みな民権自由の説をもって時の政府を攻撃するものなればなり。しか....
「死生」より 著者:幸徳秋水
肖も平等一如である、何者の知恵も遁がれ得ぬ、何者の威力も抗することは出来ぬ、若し
如何にかして其を遁がれよう、其れに抗しように企つる者あらば、其は畢竟愚癡の至りに....
「蒲団」より 著者:田山花袋
語に耳を傾けた。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは
如何にかの女を動かしたか。芳子はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の....
「獄中記」より 著者:大杉栄
は監獄にはいってこれほどの扱いを受けるのは初めてだった。しかし僕等は、先方の扱い
如何にかかわらず、一年なり二年なりの長い刑期を何とかして僕等自身にもっとも有益に....
「躯」より 著者:徳田秋声
これからまた末の女の奴を仕上げなくちゃなんねえんだがね、金のなくなる迄にゃ、まア
如何にか物になろうと思うんで……。」爺さんは然う言って、火鉢の側から離れた。 (一九一二年二月「新潮」)....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
害か?』 祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべては祭日に処する人間の態度
如何にかかる。羽目を外した昂奮、則を越えた置酒高会、動物的な慾情の満足――人間が....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
しめる性質のものである。 ○ 常知らぬ道の長路をくれぐれと
如何にか行かむ糧米は無しに 〔巻五・八八八〕 山上憶良 肥後国|益城郡に大伴君....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ま一度目を通して、誤りの有無、公平を欠くことはないかを調べる。遅刻と欠勤は理由の
如何にかかわらず、必ず若干差し引かれる規定ではあるけれど、実際一家の働き手が病気....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
、しかも無経験の田舎人にとりては至極もっとものようなれど、商店の盛衰は過半場所の
如何にかかるものである。 天下の商業界に第一流を占めんと欲せば、思い切って第一....
「頸飾り」より 著者:辻潤
どうか、頸飾りの釦金が壊れたから直しにやってあるとでも書いて、――え、その内には
如何にか工夫のたつまいものでもない」 彼女の頭は錯乱して、手紙の文句をも考える....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
のを遺した。これを美の日本的源泉の一つとするかせぬかは、われわれ自身の意力の厚薄
如何にかかっている。 藤原期の仏画 今日、日本画の特長を人が語る時多く水....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
困じぬれど、上にはそれに事かわりて、御子生まれさせ給うべきも木っ根この座さねば、
如何にかはせん。なさけの道おくれたる婦女共なればさるおふけなき事を祈るならん』 ....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
れている法学教育の大部分は解釈法律学である。個々の教授の意識的に意図するところの
如何にかかわらず、また教授方法の
如何にかかわらず、実際行われているものは、主とし....
「書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
であり、商業であり、商品であり、また今日の如く、大衆を顧客とするには、著者の趣味
如何にかゝわらず、粗製濫造も仕方のないことになるのです。 一方、人生の精神文化....
「三州仕立て小蕪汁」より 著者:北大路魯山人
でも美味くつくられてはいないようなので、一言申し上げようと思う。味噌汁は、中身の
如何にかかわらず、時間をかけて煮てはいけない。まずだしをとり、次に中身がよく煮え....