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如何わしい
「如何わしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
如何わしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
覚え易く又教え易き為、子供に読ましめ居ります所、内容余りに僧家の事のみ多く、且、
如何わしい説なども有って、聖賢の名著とは思われず、此儀如何にござりましょうか?」....
「春昼」より 著者:泉鏡花
、情ない事には、遣方が遣方ゆえ、身分、名誉ある人は寄つきませんで、悲哉その段は、
如何わしい連中ばかり。」 「お待ちなさい、なるほど、そうするとその夫人と言うは、....
「惨事のあと」より 著者:素木しづ
ついて、毎日その家に出入するようになったのであった。 新開地といえば、ずいぶん
如何わしい女が、そんな土方や職人等を相手にうろ/\している。この新開地もやはり、....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
れたのは無教育な雇人の多い町家である。従って幼い時から自分の耳や目に入る事柄には
如何わしい事が尠くなかった。自分が七、八歳の頃から自分だけは異った世界の人のよう....
「教育映画について」より 著者:寺田寅彦
は、甚だ愚劣なものであった。例えば火山の噴火を示すのでも本当に子供だましの模型や
如何わしい地殻断面図の行列であって、一つも現象の科学的な要点に触れていなかった。....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
評判の好くない医者の総表を作り上げる。その間、マテスン氏は桑港を受持って、全市の
如何わしい医師の中から、何らかの点で聖マテオとつながりのある者を掘り返して往く。....