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「妙ちき〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妙ちきの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
よ、まるで私達じゃまだ足りないか何ぞの様にさ! それにまあ、あの中の一|羽は何て妙ちきりんな顔をしてるんだろう。あんなのここに入れてやるもんか。」 そう言った....
海底都市」より 著者:海野十三
健康の失調をなおすなどということは昔流行した不自然な、そして損なやり方です。あの妙ちきりんないやな味のする薬をのむ不愉快を考えてみただけでも、あれは人間のするこ....
火星兵団」より 著者:海野十三
ちつかないのであった。いってみてよかった。これまでに手がけた事件とちがって、全く妙ちきりんな事件である。警視総監も、さぞ驚かれることであろう。 課長の乗った自....
」より 著者:海野十三
ますが、どうしたわけでしょうナ」 北鳴はジロリと横目で松吉を睨み、 「お前が、妙ちきりんな避雷針を建てたりするからだ」 「……でも旦那」と、彼は膝を進めて「そ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
るだろうし、身体も軽く感ずるだろう。これからもっと先へいくと、重力が減りすぎて、妙ちきりんなことが起るだろうよ。気をつけていたまえ) と、この鳥原がおしえてく....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
の内にいらっしゃるお姫様も、やっぱり多少この辺が(と頭に手をやって)どうも、……妙ちきりんなのです。 また哄笑が爆発する。一通り哄笑が終ると、一同は改まって、大....
貞操問答」より 著者:菊池寛
くれなかったんですか。」と詰って来た。 「その時、すぐにも貴女に会えたら、こんな妙ちきりんな三角関係なんか、出来なかったんですよ。僕も、いけなかったですけれど、....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た。コラサッと。」 黒んぼの奴、すっかりお調子に乗って、いよいよ出でていよいよ妙ちきりんな姿態をする。跳ねる、飛ぶ、眼で媚び、股でひねる。日の丸も負けず劣らず....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ってやらあ。何かにつけて世間のうわさや人のうわさは聞いておくもんだよ。おれもあの妙ちきりんな白封の手紙を見たときゃ、ちっとぞっとしたが、あれこそは九郎兵衛が世間....
かき」より 著者:神西清
…その……きょうなんにも食べなかったせいかもしれん。……じっさい、わしは、なんて妙ちきりんな、ばか者だろう。……あのだんなたちが、かきの代金に大枚十ルーブルをは....
ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
きずりこまれるみたいなものさ。ぐるりにいる連中ときたら、どいつもこいつも、みんな妙ちきりんなデクの坊ばかりだ。ああした連中と、二年三年と付き合ってみるがいい。知....
雪の夜の話」より 著者:太宰治
んかを眺めていたら、猿面冠者みたいな赤ちゃんが生れるに違いない。兄さんは、あんな妙ちきりんな顔をしていて、それでもご自身では少しは美男子だと思っているのかしら。....
南国太平記」より 著者:直木三十五
の湿りと、木の露とで滑り易かった。 「おう」 と、駕屋が、振向いて、後棒へ 「妙ちきりんなものが、現れましたぜ」 その声に、綱手が、駕から覗くと、遠くの曲り....
丹下左膳」より 著者:林不忘
きしむほど、だきすくめようとするのです。 チョビ安はぽかんとして、 「こいつア妙ちきりんな芝居になったものだなあ」 泰軒が作阿弥へ、 「これは、どういう……....
魔像」より 著者:林不忘
かとせい》の旦那じゃアござんせんか――何《なん》ぼ酔狂《すいきょう》でも、そんな妙ちきりんな服装《なり》をしていなさるから。いやどうも、茨右近《いばらうこん》さ....