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妥協点
「妥協点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妥協点の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
表された折からであった。こんどのマックの旅行の本質が、英米帝国主義間の増艦競争に
妥協点を見出すためであることは、すべてのひとに明瞭であった。国際連盟を中心とする....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
目板を張ったくらいが防寒防暑と湿度調節とを両立させるという点から見てもほぼ適度な
妥協点をねらったものではないかという気がする。 台湾のある地方では鉄筋コンクリ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
を中止するように勧告しましょう。それで、日本も大東亜共栄圏も安泰です。このへんを
妥協点として、我慢していただきたい」 すると、X大使は、急に狼狽したようなこえ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
を阻止しようとするので、前日の十三日には十二時間にも渉る交渉をやったのだが、遂に
妥協点を見出すことが出来ず、物分れとなったので、句仏氏が翌日の式場に乗り込んで来....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
を送っている共産党員である良人の妻であるという客観的事情から決定されて、権力との
妥協点がなかった。一九四〇年(昭和十五年)十月に執筆した「朝の風」一篇は、もうこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
収入のひらけた時に起ったのは不幸中の幸と思われます。過渡的な状況ですしあれこれと
妥協点が求められているし、或線で彼我一致の利害もあり複雑ですから、決して前のめり....
「陳情書」より 著者:西尾正
しいので有ります。動《やや》ともすると両者の声の高まる所から想像すると、話が仲々
妥協点に達しないらしく時折内儀の叩くらしいぽんぽんと響く煙管の音が癇を混えて聞え....