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「妲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妲の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
た。 「今この国の政治《まつりごと》を執っている殷《いん》の紂王《ちゅうおう》は己《だっき》という妖女にたぶらかされて、夜も昼も淫楽にふける。まだそればかりか....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
も知れませんよ」 「ほん当にそうじゃなもし。鬼神《きじん》のお松《まつ》じゃの、妃《だっき》のお百じゃのてて怖《こわ》い女が居《お》りましたなもし」 「マドン....
骨董」より 著者:幸田露伴
えられてるものだから、六朝仏印度仏ぐらいでは済度されない故、夏殷周の頃の大古物、己の金盥に狐の毛が三本着いているのだの、伊尹の使った料理鍋、禹の穿いたカナカン....
殺生石」より 著者:楠山正雄
非道の奢りにふけったり、罪もない民をつかまえて、むごたらしいしおきを行ったりした妃というのは、わたしのことでした。紂王がほろぼされると、わたしはまた山の中にか....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
来、大抵皆聖賢となる資格があるが、惜しいかな大抵皆女のために壊されてしまう。商は己のために破壊された? 秦……公然歴史に出ていないが、女のために秦は破壊された....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ことも、おぼろに見当がつけられるような気がする。あの気性の女は……細川ガラシャと妃のお百を一しょにしたようなものだ。見破る者がなければ、満太郎も殺されて、不義....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
の、ずっと昔からの、習慣であるということが出来る。則天武后だの呂后だの、褒似だの妃だのというような、女傑や妖姫の歴史を見れば、すぐ頷かれることだからね。 し....
都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
のタンテイ小説すらも知らないのである。知っているのは、高橋おでんや、村井長庵や、妃のお百なぞの事情と行為とであり、それが彼らを内部や外部から実際に推し動かす動....
役者の一生」より 著者:折口信夫
になって、福助(後の歌右衛門)を始め数人の花形が集った。この時、源之助は一番目に妃のお百という大役をしている。この芝居の殺し場は、女一人で男を殺すなど、役にも....
荘子」より 著者:岡本かの子
麗姫は重臣達の謀らいで遠くの洛邑の都に遊び女として遣られた。当時洛邑の遊び女には妃、褒※魚を生きたままで持参して見せて呉れとねだった。その魚は常に西海に棲んで....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
紀、承応三年(一六五四)に石川丈山に与えて異学活躍している、あたかも妖狐の化けた己のようである、というのである。その文章は実に陰惨なヒステリックな感じを与える....
私本太平記」より 著者:吉川英治
めた。准后と事を構えて争うなどはおろかである。また争って勝てッこはない。現朝廷の己である。いつかは女奏の難に会おう。そのとき、腹をたてて弓をひけば、自分もまた....