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妹君
「妹君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妹君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記」より 著者:太安万侶
りました。その姉君《あねぎみ》はハヘイロネ、またの名はオホヤマトクニアレ姫の命、
妹君はハヘイロドです。この天皇の御年四十九歳、御陵は畝傍山のミホトにあります。 ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
と私ども当麻の語部の物語りには、伝えて居ります。 その耳面刀自と申すは、淡海公の
妹君、郎女の祖父君|南家太政大臣には、叔母君にお当りになってでおざりまする。 人....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
人して、左大臣家の娘|葵上の婿となる。もともと左大臣の北の方は、源氏の父桐壺帝の
妹君が降嫁されたのであって、伯母に当る訣である。昔の貴族の習慣として、最初の結婚....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
宮にも必要であった。皇后や中宮やのおそばをつとめる身分高い女房は、時には后の宮の
妹君がつとめられたり、公卿の娘がつとめたりする。その中で下級の殿上人の娘くらいの....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
御製歌のすぐれておいでになるのは申すもかしこいが、御姉君にあらせられる皇女が、御
妹君にあらせらるる天皇に、かくの如き御歌を奉られたというのは、後代の吾等拝誦して....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
って、普請工事の下相談もすでに始まりかけているところであった。 京都にある帝の
妹君、和宮内親王が時の将軍(徳川|家茂)へ御降嫁とあって、東山道御通行の触れ書が....
「雪の宿り」より 著者:神西清
右兵衛さまとしてみれば御家督に未練もあり意地もおありのことは理の当然、幸いお妾の
妹君が、そのころ新造さまと申して伊勢殿の寵愛無双のお妾であられたのを頼って、御家....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
いたが、誰かそれを支えているものがないとたちまち倒れそうで痛みを感ずるというので
妹君が手を添えておられたがその手が少しでも動くとたちまち大叫喚が始まるのであった....
「古典風」より 著者:太宰治
で、自分の労作を大声で読みはじめた。「アグリパイナは、ロオマの王者、カリギュラの
妹君として生れた。漆黒の頭髪と、小麦色の頬と、痩せた鼻とを持った小柄の婦人であっ....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
れることになるのでした。しかしながら、西本願寺の重職の人々にしてみますと、法主の
妹君として、まして世に稀《ま》れなる才能と、比《たぐ》いなき麗貌《れいぼう》の武....
「錦木」より 著者:宮本百合子
のもつらし、これ幸と一人前の大男が二人までのやっかいもの。 二人の女君は後室の
妹君の娘達、二親に分れてからはこの年老いた伯母君を杖より柱よりたよって来て居られ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ばずに学問と徳行のすぐれたのを選んで招じたその物事に、女王の兄の禅師も出た帰りに
妹君を訪《たず》ねて来た。 「源大納言さんの八講に行ったのです。たいへんな準備で....
「源氏物語」より 著者:紫式部
対する義理と思って、なお娘を忘れぬ志があるなら、その時には誠意の見せ方があると、
妹君をそれにあてて玉鬘夫人は思っているのである。しかし院参を阻止しようとするよう....
「源氏物語」より 著者:紫式部
房たちも心細がって辛抱ができずに一人一人とお邸から出て行った。夫人の死んだ際で、
妹君の乳母などにも適当な人間をお選びになる余裕もなかったため、身分の低い乳母には....
「源氏物語」より 著者:紫式部
滅を覚えさせることはよもあるまいと頼もしくうれしくて、自身のほかには保護者のない
妹君を親心になって大事がる姉女王であった。 薫はいくぶんの遠慮がされた恋人の喪....