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姉君
「姉君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姉君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
―」 「船で加持祈祷を受けにやって来るにも、まくらがなくちゃ来られねえほど、その
姉君が重い病気になったといったろう」 「そうなんです、そうなんです。真言秘密の祈....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
うな心地がいたして居ります。
七月十日信濃丸にて
馨子
愛する御
姉君に参らす
*
去廿一日午後無事シヤトルに上陸いたしましたか....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
の、茜、紫、雲の上を山の峰へお潜びにてお出ましの節、珍しくお手に入りましたを、御
姉君、乙姫様へ御進物の分でござりました。 侍女一 姫様は、閻浮檀金の一輪挿に、真....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「貴君の心持はよくわかっています、吉左右《きっそう》ともに、これから三カ月後には
姉君を伴うて必ず熊本へ参りますから、貴君も心を安んじ、御自愛第一にして待っていて....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
しみに大へんお待ちしていました。今日はわたくしが代ってお逢いしますが、この次ぎは
姉君様が是非お目にかかるとの仰せでございます。何事もすべてお心易く、一|切の遠慮....
「源氏物語」より 著者:紫式部
どを大事に考えたのであろうと自身を責めていた。 佐《すけ》を呼び出して、源氏は
姉君へ手紙をことづてたいと言った。他の人ならもう忘れていそうな恋を、なおも思い捨....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
的の緊張した心の世界である。御製歌のすぐれておいでになるのは申すもかしこいが、御
姉君にあらせられる皇女が、御妹君にあらせらるる天皇に、かくの如き御歌を奉られたと....
「錦木」より 著者:宮本百合子
達、二親に分れてからはこの年老いた伯母君を杖より柱よりたよって来て居られるもの、
姉君を常盤の君、若やいだ名にもにず、見にくい姿で年は二十ほど、「『誘う水あらば』....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
戦禍のドサクサ以来音信も絶えていたが、このたび我が身にあまる悩みの種が起って、
姉君に相談したいと手をつくして、住所をつきとめ、かくてわが社へ御来臨と相成った次....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
。その表彰式に彼の母も参列したが、人々は「我 Senior Wrangler の
姉君」のために万歳を三唱」した。実際母は彼よりただ十八歳の年長者であったのである....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
ところどころに書いてあるが、武子姫の御縁談のことを、重だってお考えになる方は、お
姉君の籌子《かずこ》夫人が、その任に当られるようになりましたとある。本願寺重職の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
いました。 洋行して帰った時、早速縁談をいわれたのは西氏です。御養子紳六郎氏の
姉君、赤松男爵夫人の長女で登志子という方でした。 「小さい時から知っている。林の....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
にした。…… 浄飯王が狩の道にて――天竺、天臂城なる豪貴の長者、善覚の妹姫が、
姉君|矯曇弥とともに、はじめて見ゆる処より、優陀夷が結納の使者に立つ処、のちに、....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
法もないので困って居た所が、この正月に碧梧桐が近所へ転居して来たので、その妻君や
姉君が時々見舞われるのは、内の女どもにとりてはこの上もない慰みになるようになった....
「古事記」より 著者:太安万侶
の命は淡路の御井《みい》の宮においでになり、姫宮がお二方おありになりました。その
姉君《あねぎみ》はハヘイロネ、またの名はオホヤマトクニアレ姫の命、妹君はハヘイロ....