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始祖
「始祖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
始祖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら、いつだれがこしらえたともなくこしらえた伝説で、ほんとうの因縁いわれは、徳川の
始祖、すなわち神君|家康《いえやす》が、ひどくこの千子院を忌みきらったからのこと....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
係わることは故意に避けたのである。紀元前六〇四年に生れて孔子と同時代であり道教の
始祖となった老子の方にはいくらかの材料が見付かる。一体『道』とは何であるかという....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の湯は禅の儀式の発達したものであるということはすでに述べたところであるが、道教の
始祖老子の名もまた茶の沿革と密接な関係がある。風俗習慣の起源に関するシナの教科書....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は、細作として技倆を揮うことが、出来なかったに相違ない。 琢磨小次郎は琢磨流の
始祖、容貌年齢は解らなかったが、身体は小さく敏捷であった。 「小次郎」と信玄は声....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
る気色もない。 やがて乗りつけたところは、やはり伝通院でした。開基は了誉上人、
始祖家康の生母がここに葬られているために、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠、....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
する街道名物の、江戸徳川宗家にとっては由々しき御一門|御連枝だったからです。即ち
始祖は松平三|河守親則公とおっしゃったお方で、神君家康公にとっては、実にそのお母....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
隙を見せざる其の不思議さは何の姿に候ぞと人々はこの点を驚嘆せしものに候。南坊流の
始祖南坊禅師は茶道の堕落を慨して茶事を捨て去つて再び世に出でず。その終る処を知ら....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
らぬとは云えない。そこで形を改めると、 「竹林派の来歴申し上げまする。そもそも、
始祖は江州の産、叡山に登って剃髪し、石堂寺竹林房|如成と云う。佐々木入道|承禎と....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
っとも気のつかない奴が、物の上手になったためしはないのですからな。」 四条派の
始祖松村呉春は、人を見るとよくこんなことをいったものだ。 呉春は、『胆大小心録....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
のころは、こうではなかった。光栄ある先鞭をつけた何人だかの女学生は、三原山自殺の
始祖として、ほとんど神様に祭りあげられていた。後につゞく自殺者の群によってではな....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
らに物質的寄進をすることは別問題である(等々) 見るところこれは如何にも三井家
始祖の遺訓らしくその慎みと誠実さ、またしっかりと大地に根を据えたような信念に頭の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ある。神器のあるところに天皇あり。やむを得ない詭弁であった。九条兼実という九条家
始祖の関白は藤原氏歴代の中で特に実利派の陰謀家であるが、しかし彼の日記「玉葉」な....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
年悲劇的な運命のみ負うていたコマ貴族の一つの定めを表しているようだ。 コマ家の
始祖らしい若光は長生きして老翁となり、白い髯がたれていた。そこで彼を祀ったコマ神....
「古事記」より 著者:太安万侶
げる」というのです。 オホヤマモリの命とウヂの若郎子 ――オホヤマモリの命を
始祖と稱する山部の人々の傳えた物語。―― かくして天皇がお崩《かく》れにな....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の花や果実やを売って歩いたので、市人がこれを弓削の夙人といった。これが今の夙人の
始祖だとあるのである。夙人の元祖を弓削浄人とは考えたもので、彼は癩を煩った父春日....