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姑
「姑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
年を経たり」と断《ことわ》っている。
(二)「農家義人伝」、「本朝《ほんちょう》
姑妄聴《こもうちょう》」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法《けんぽう》を学んだ師....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
はどうも彼には無気味だった。
それから重吉は茶の間の隣りにやはり床に就いている
姑《しゅうとめ》のお鳥を見舞うのだった。お鳥は玄鶴の寝こまない前から、――七八年....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
× × ×
その間も茶の間の行燈《あんどう》のまわりでは、
姑《しゅうと》のお百と、嫁のお路とが、向い合って縫い物を続けている。太郎はもう寝....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
配を利用して、病気を口実に結婚を延期するのも、今となっては意気地《いくじ》のない
姑息手段《こそくしゅだん》としか思われませんでした。しかも一方ではN家の主人など....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
、冬瓜《とうがん》、胡瓜《きゅうり》、馬鈴薯《ばれいしょ》、蓮根《れんこん》、慈
姑《くわい》、生姜《しょうが》、三つ葉――あらゆる野菜に蔽われている。蔽われてい....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
なら、真鍮《しんちゅう》を用いるのに越した事はない。今更体面を、顧慮する如きは、
姑息《こそく》の見《けん》であると云う。――二人は、各々、自説を固守して、極力|....
「葱」より 著者:芥川竜之介
下に、大根、人参《にんじん》、漬《つ》け菜《な》、葱《ねぎ》、小蕪《こかぶ》、慈
姑《くわい》、牛蒡《ごぼう》、八《や》つ頭《がしら》、小松菜《こまつな》、独活《....
「或る女」より 著者:有島武郎
ても僕は前からそういうふうにはっきり片づけてしまいたいと思っていたんですけれど、
姑息《こそく》な心からそれまでに行かずともいい結果が生まれて来はしないかと思った....
「星座」より 著者:有島武郎
ない。そして科学者として立とうとしている以上、今後は文学などに未練を繋《つな》ぐ
姑息《こそく》を自分に許すまいと決心したのだった。
* * ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
の調子と知っているから、主税は別に気にも留めず、勿論、恐入る必要も無いので、 「
姑に持とうと云うんじゃなし、ちっとも窮屈な事はありません。」 机の前に鉄拐胡坐....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
よって益※練絹の外衣の下に襤褸の肉衣を着る)、本能の如き嬌態、女性間の嫉視反目(
姑と嫁、妻と小
姑の関係はいうまでもあるまい。私はよく婦人から同性中に心を許し合う....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ぬ。 世は掠奪に生き奪えるものを貪り食らいぬ。 かくて客人の命を奪う宿の主も 舅
姑の生命に仇する婿も現われ、 夫に慄く妻、妻に慄く夫も出できぬ。 兄弟の間にさえ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
現し得るのではあるまいか。 新農村生活はまた、舊來の家族制度にまつわる、例えば
姑と嫁との間におけるごとき、深刻なる精神問題をも根本的に解決する。そこでは老人の....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
癖に、さて、これが療治に掛りますと、希代にのべつ、坐睡をするでござります。古来、
姑の目ざといのと、按摩の坐睡は、遠島ものだといたしたくらいなもので。」 とぱち....
「活人形」より 著者:泉鏡花
蔵匿て置いて下さらないか、衣服に血が附てたり、おどおどしている処を見ると、邪慳な
姑にいびられる嫁か。「なるほど。「あるいは継母に苦しめられる娘か。「勾引された女....