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委託
「委託〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
委託の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
僕は勿論『城』同人じゃないんだが、あすこの藤沢《ふじさわ》に売りつけ方《かた》を
委託《いたく》されて、実は大いに困却しているんだ。」
不意打を食った俊助は、買....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
同時にカラ子の姿も見えなくなっていた。 五 四条河原町の三味線屋の飾窓の中に、
委託品として陳列されているスリービーのマドロスパイプを吸口の所だけ照らしていた落....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
自分も手伝ってしかるべく改造し、もと勤めていた時の経験と顔とで剃刀問屋から品物の
委託《いたく》をしてもらうと瞬《またた》く間に剃刀屋の新店が出来上った。安全剃刀....
「親子」より 著者:有島武郎
瞬間もあった。 「事業の経過はだいたい得心が行きました。そこでと」 父は開墾を
委託する時に矢部と取り交わした契約書を、「緊要書類」と朱書きした大きな状袋から取....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
の招待。十四章十五節―二十四節。 天国実現の状況。十七章二十節―三十七節。 財貨
委託の比喩。十九章十一節―二十七節。 復活者の状態。二十章三十四節―三十八節。 ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いない。僕は首筋に水を浴びたように慄然とした。 「ああ、そこで本官は、高屋市長の
委託により、ここにありまする金庫を明けたいと存ずるものであります」 「明くものか....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ている研究生たちは、大概就職の極っている水産物関係の官衙や会社やまたは協会とかの
委託生で、いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々とし....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
後の話によれば訴訟事件※もあるとのことだから、別に僕の知人の弁護士にもある条件を
委託して保子と一緒に三保へ行って貰うこと。なおその外には種々なる法律上の問題もあ....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
暴露された。 幸い源右衛門の負傷は軽く、間もなく恢復したそうであり、平野屋から
委託された貴重な品を宇津木矩之丞から受け取ることも出来た。 貴重の品物とは何物....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
、君は、その青年と手を握るつもりはありませんか? A・O嬢へ 映画会社から
委託という形式で劇団××座の研究所へ籍をおくことになったというご通知に接し、それ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
益あり」という甘い文句の見出しで、店舗の家賃、電灯・水道代は本舗より支弁し、薬は
委託でいくらでも送る。しかも、すべて卓効疑いのない請合薬で、卸値は四掛けゆえ十円....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
であるから、比較的新しい興行方針を取ろうとしている井上氏でも、全部の執筆を一人に
委託するのは、少しく不安に思っているらしい様子もみえるので、やはり三人が分担して....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
名目が適法なるかを調査するために、理論家の委員会をつくるを要す。これほどの大事を
委託するにたる理論家を選び、彼らの意見を採用すべきなり」 もちろん、当局首脳部の....
「西航日録」より 著者:井上円了
工場、博物館、図書館、止宿所、孤児院等を巡見せり。その中に、貧民の乳児を一日限り
委託を受くる組織あり。すなわち、乳児ありて出でて労役をとることあたわざるものは、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
んど大部分は、あるいは禅により胆を練り、あるいは浄土宗、浄土真宗により心身を仏に
委託し、あるいは日蓮宗により宇宙の生命力を唱題によって心身に享け容れた人たちであ....