姫御前[語句情報] » 姫御前

「姫御前〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

姫御前の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、ばかでも嫁に行く、金がなけりゃどんなに慕っても唾もひッかけん、ね、これが当今の姫御前です。へへへへ、浪子さんなンざそんな事はないですがね」 浪子もさすがに血....
十二支考」より 著者:南方熊楠
してその脛《すね》や尾を牽《ひ》き、また臀《しり》を咬むと相手またこれに返報し、姫御前《ひめごぜ》に不似合の大立ち廻りを演ずるを酋長ら吠《ほ》え飛ばして鎮静す。....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
璃にも書いてある奴さ」 「二十四孝のご殿かね」 「……こんな殿ごと添い臥しの身は姫御前の果報ぞとツンツンテンと、つまりここだ」 「冗談じゃねえ、助からねえな。口....
天守物語」より 著者:泉鏡花
はありませんよ。 朱の盤 だだだだだ。(濁れる笑)いや、さすがは姫路お天守の、富姫御前の禿たち、変化心備わって、奥州第一の赭面に、びくともせぬは我折れ申す。――....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
まして、慮外ながら伺いましたじゃ。 が、御存じない。いやこれは然もそう、深窓に姫御前とあろうお人の、他所の番地をずがずがお弁別のないはその筈よ。 硫黄が島の....
星女郎」より 著者:泉鏡花
ために尠からず驚かされた。 おお、それだと、たとい須磨に居ても、明石に居ても、姫御前は目をまわそう。 三造は心着いて、夕露の玉を鏤めた女の寝姿に引返した。 ....
武蔵野」より 著者:山田美妙
細を申そうぞ。歎きに枝を添うるがいたわしさに包もうとは力めたれど……何を匿そう、姫御前は※帷子を着けなされたまま、手に薙刀を持ちなされたまま……母御前かならず強....