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姿容
「姿容〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姿容の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙神」より 著者:田中貢太郎
その不思議がなくなるのであった。 楚に薛崑という者があった。小さい時から慧で、
姿容がよかった。六つか七つの時、青い衣を着た婆さんが来て、 「わしは神の使いだ」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、客の投げ与うる銭を乞うていた、そのお杉お玉両女のうち、お玉と申すのがことのほか
姿容《きりょう》がよい、それによく間の山節という歌をうたい申す、拙者も旅の徒然《....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
るともなく自然から俯目に俯向く。謙譲の褄はずれは、倨傲の襟より品を備えて、尋常な
姿容は調って、焼地に焦りつく影も、水で描いたように涼しくも清爽であった。 わず....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
中に引渡して、事済んだでございます。 が、唯今もお尋ねの肝腎のその怪い婦人が、
姿容、これがそれ御殿女中と申す一件――振袖か詰袖か、裙模様でも着てござったか、年....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
わしていた。
「おれに助力して坤竜を奪うと誓約しておきながら、なんだッ! 小婦の
姿容《しよう》に迷って友を売るとは? やい源十ッ、見さげはてたやつだなてめえはッ....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
元、口元で笑いながら額越しに睨んだ貌、そのりきんだ目つき、まア何よりもその美しい
姿容が目の前にちらちらし始めた。自分は思い出し笑いをしながら、息も静かにして、そ....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
背肌に、朱玉をちりばめしにも似て点在する小さく丸い紅のまだらは、ひとしお山女魚の
姿容を飾っている。黒く大きい、くるくるとした眼、滑らかに丸い頭、あらゆる淡水魚の....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
に、青めりんすは引撲かないし、じれったくって、自烈たくって堪らない処へ、また余り
姿容が天人になっておいでだから、これなり、ふッとどこかへ行ってしまいはしないだろ....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
事はなかったのか。是非、調べてみたい。 ここで、先決問題として、慧鶴その人の風
姿容貌はどんなだったというと、かなり特色のある顔付きや骨柄の青年であったらしい。....