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「娘気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

娘気の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
身代になりましたが、此の重二郎はそれらの為に斯くまでに零落れたか、可愛そうにと、娘気に可哀そうと云うのも可愛そうと云うので、矢張惚れたのも同じことでございます。....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
れとなく迹をつけられた感じだったが、何のこともなかった。そのころの葉子には、まだ娘気の可憐しさや、文学少女らしい矜りもあった。 庸三は今外人のホテルに葉子と二....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
、逢びきの間にも胸算用をし、たといだます分でもだまされはせぬ――こういった現代の娘気質のある側面は深く省みられねばならぬ。新しさ、聡明さとはそんなものではないは....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
小枝の相は違わじ 逢い曳きの時十分遅れると、もうさっさと帰ってしまうのが、今の娘気質と聞いています。これは残念だ。椎の小枝のように、少々出足に早い、遅いがあっ....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
るといいこと。そうだと嬉《うれ》しいけれど。 相斎「ほんとだワ」とまだあどけなき娘気の。人の心を計りかね。思わずいえばもろともに。いいはやされて今さらに。よしな....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
いた多くの友人に取残された娘は気が違って自殺した。 夫人は一瞬この記事の小心な娘気を可憐に思った。そして近頃ますますロンドンに侵入する米国物資の跳梁を憎んだ。....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
も出来ませんから、兄が宅へ湯を立てゝ入れるような事にして居りましたが、歳のゆかん娘気に思い違いを致し、一層尼にでも成ろうと心を決し不図家出を致しましたが、向島の....