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「婚い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

婚いの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
皮膚と心」より 著者:太宰治
っしゃることがあって、私は、どぎまぎして困ってしまうこともあるのです。私どもの結婚いたしましたのは、ついことしの三月でございます。結婚、という言葉さえ、私には、....
三四郎」より 著者:夏目漱石
い程度内において、女が偉くならなくっちゃだめだね」 「でも兄は近々《きんきん》結婚いたしますよ」 「おや、そうですか。するとあなたはどうなります」 「存じません....
わが町」より 著者:織田作之助
ちにお祖父やんのこれと見込んだ男と結婚しなはれ。気に入るかどないか知らんけど、結婚いうもんは本人同志が決めるもんと違う。野合にならんように、ちゃんと親同志で話を....
南路」より 著者:宮本百合子
おどろきながらも、私は暖い心でありのままを告げた。 「そうお。私もね来月には結婚いたします。今度も実はフィアンセのところへ参りますの。幾度も幾度もニュー・オル....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
いて、昔のようになんの幸福もなしに暮らしていました。それからわたくしは二度目に結婚いたしました。これまで申上げると、わたくしはこの手紙を上げる理由を御話申さなく....
「美しかれ、悲しかれ」」より 著者:堀辰雄
を感じながら、「かげろうの日記」を書いた一方、それと殆ど同時に私は一人の女性と結婚いたしましたが、それも私にとっては自分のそういうささやかな成長に役立たせたかっ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
皆従った。その時、額田王が皇太子にさしあげた歌である。額田王ははじめ大海人皇子に婚い十市皇女を生んだが、後天智天皇に召されて宮中に侍していた。この歌は、そういう....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
近市子の良人は鈴木厚という人でしたが、この間この厚氏から印刷物が来て、「市子と離婚いたし候につき」云々と云って来ました。厚という名だけある。市子の名はない。市子....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ヂミ屋は半年前に没落しましたから私は離婚を命じられましたし、兄は申すまでもなく結婚いたしませんでしたから、結果は兄の本心通りに現れたと申せましょう。もともと手近....
火の扉」より 著者:岸田国士
ことについては、今、御礼を申上げるのが適当かと思います。両人は本月十日、正式に結婚いたすことに決めました。障がいとしては、たしかに得がたい女性だと信じます。それ....
猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
った。私は、世間の人と結婚するのは、もう真っ平です。ですが、私の理想の男となら結婚いたしましょうと答えたのである。母は喜んで、そうかお前にもし理想の人があるなら....
わが町」より 著者:織田作之助
に、お祖父やんのこれと見込んだ男と結婚しなはれ。気に入るかどないか知らんけど、結婚いうもんは本人が決めるもんと違う。野合にならんように、ちゃんと親同士で話をして....
情鬼」より 著者:大倉燁子
んでしょうか?」 「それが一向ございませんので――。兄は以前はともかくも、嫂と結婚いたしまして後は、ほんとうに真面目だったんでございます。嫂の死後は一層身を謹み....