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婚礼
「婚礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婚礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
※々《そうそう》大股《おおまた》に中尉の側へ歩み寄った。中尉はきょうも葬式よりは
婚礼の供にでも立ったように欣々《きんきん》と保吉へ話しかけた。
「好《い》い天気....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
話がまとまって、表向きの仲人《なこうど》を拵《こしら》えるが早いか、その秋の中に
婚礼も滞《とどこお》りなくすんでしまったのです。ですから夫婦仲の好かった事は、元....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
にくれまいと思ったかも知れぬ。お婆さん、お前はどうしたと云うのだ。こんな目出たい
婚礼に、泣いてばかりいてはすまないじゃないか?」
「お爺さん。お前さんこそ泣いて....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
のほかにも客が七八人、――これは皆村の農夫らしい。 宿屋の主人 いよいよ王女の御
婚礼があるそうだね。 第一の農夫 そう云う話だ。なんでも御壻になる人は、黒ん坊の....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
張り提灯ほど鮮かに覚えているものはない。いや、僕は今日でも高張り提灯を見るたびに
婚礼や何かを想像するよりもまず戦争を思い出すのである。 三五 久井田卯....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、ぐったりとしているんだ。聞けば聞得で、なお有難い。その様子じゃ――調ったとして
婚礼の時は、薙刀の先払い、新夫人は錦の帯に守刀というんだね。夢にでも見たいよ、そ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
るローマ大帝アウガスタス自身がラザルスを召されることになった。皇帝の使臣たちは、
婚礼の儀式へ臨むような荘厳な花聟の衣裳をラザルスに着せた。そうして、彼は自分の一....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
か狩衣に袴を穿いて、お定まりの大小二腰、そして手には中啓を持って居りました……。
婚礼の式のことは、それは何卒おきき下さらないで……格別変ったこともございません。....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
められて、銀の足を持って黒綾の棺が置いてありました。しかしてその棺の中には、頭に
婚礼のかんむりを着けたわかいむすめがねかしてありました。 その室のかべというの....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
できる。神様のおめぐみ、ありがたいかたじけない。この玉をみつけた上は明日にでも御
婚礼をしましょう」 と喜びがこみ上げて二人とも身をふるわせて神にお礼を申します....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
すめ、 おどれよ、はねろよ、いつまでも、 くつのかかとのぬけるまで。 さて、ご
婚礼はすませたものの、お姫さまは、まだ、もとの魔法つかいのままでしたから、ヨハン....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の手にくちびるをあてましたが、心臓はいまにもやぶれるかとおもいました。ふたりのご
婚礼のあるあくる朝は、このひいさまが死んで、あわになって、海の上にうく日でしたも....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
さまはエリーザを胸にだき寄せました。そうして、のこらずのお寺の鐘をならさせて、ご
婚礼のお祝のあることを知らせました。森から来たおしのむすめは、こうしてこの国の女....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
さまとお妃さまがここへお茶においでになるのですよ。わたしそこでトルコの神さまとご
婚礼するのよといって上げたら、おふたりともずいぶん鼻をたかくなさるでしょう。でも....
「活人形」より 著者:泉鏡花
と、言聞かしてやんな。老婆は声を繕いて、「お嬢様、どうしたものでございますね。御
婚礼のお目出度に、泣いていらしっちゃあ済ません。まあ、涙を拭いて、婿様をお見上げ....