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婦人会
「婦人会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婦人会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二老人」より 著者:国木田独歩
て、急に声を潜め、あたりをきょろきょろ見回しながら、 「実はわたし、このごろある
婦人会の集金係をしているのですから、毎日毎日東京じゅうをへめぐらされるので、この....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
法律事務所へ通っている事務員、三味線のお師匠さん、その二階の株屋の番頭さん、派出
婦人会、其他七八軒の会社員、ピアノを備えつけている此の辺での金持の家などだった。....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ながら、その段は見るでもなく、 「年紀は取ってるけれど、まだ見た処は若いよ。君、
婦人会なんぞじゃ、後姿を時々姉と見違えられるさ。 で、何だ、そうやって人を見る....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
、だか六だか、とにかく相当なとしである。未婚である。お花の大師匠である。なんとか
婦人会の幹事をしている。兄さんは、チョッピリ女史を芹川一族の恥だと言っている。わ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
はじめて出来、村の図書館は一昨年やっと出来た。儂は唯傍観して居る。郡教育会、愛国
婦人会、其他一切の公的性質を帯びた団体加入の勧誘は絶対的に拒絶する。村の小さな耶....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ているらしい。 この笛に合わせて起ち上ったものは、各種の婦人団体であって、愛国
婦人会やキリスト教婦人矯風会、仏教女子青年会、などの会員は一堂に会して全国的な一....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
生(「愛国学生連盟」の閲兵式、七大学の「国防研究会」の結成)、女性(「大日本国防
婦人会」)、小商人、その他各方面の軽頭分子を駆り立てることに現に成功している。慶....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
けでも日常に多少使用されてることは、或る点までの成功と見てよい。之に反して、国防
婦人会の上被と襷とは、失敗と云って差支えない。防空演習の女のモンペイも、考慮すべ....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
ので、またそれだけに一層光栄あるものと見えたでしょう。 いつぞや、あなたは或る
婦人会で、ちょっとしたお饒舌りをしましたね。 「今やわたくしどもにも、男子と同様....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
は押しも押されもしない言論界の猛者であった。学内の言論を牛耳るばかりでなく、町内
婦人会や街頭に於ても発言することを好み、彼女の向うところ常に敵方に難色が見られた....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
れ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、
婦人会といつたような民間の組織がいかに熱心にかつ自発的にだます側に協力していたか....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
、中之島の中央公会堂で公演することになった。 その他にも、鐘淵紡績慰安会、愛国
婦人会慈善会、京都青年会大バザー、医科大学慈善会等各方面から招聘されて、大阪、京....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
。 コナンドイル未亡人からとどいた神秘主義実験報告のパンフレット。 国際聯盟
婦人会の幹事改選予選会報。等、ほかにまた一通夫人がしばらく手にとって眺めて居たも....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
しかしそれから後というものは、とまる駅とまる駅に、青年団や、小学校の生徒たちや、
婦人会の上っ張りをまとった女達が行儀よく整列していて、霏々と吹きつける雪に頬をう....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
なかった。 警察官は急がしい急がしいと言うていた。 菊子が検束せられたために
婦人会もオジャンになってしまった。 四十八時間後に安治川菊子女史は検束を解かれ....