婦人参政権[語句情報] »
婦人参政権
「婦人参政権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婦人参政権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
ら言ったら、 「いや、そんなんじゃない。」とかっぽれは言下に否定して、「どだい、
婦人参政権と口紅との間には、致命的な矛盾があるべきわけのものではないと思うんだ。....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
衆の階級的動きから割り出さぬ限り、男女共学も性教育も決して実を結ぶことは出来ぬ。
婦人参政権問題も廃娼問題も皆そうだ。――教育の根柢は学校でも家庭でもなくて正に社....
「ソヴェト・ロシアの素顔」より 著者:宮本百合子
るという点で、その余のいろいろなものが、変って来るのは当然のことで、ただ他の国の
婦人参政権、あれとソヴェトの女の獲得している自由とは根本的に性質が違う。だから恋....
「参政取のけは当然」より 著者:宮本百合子
法制会が、
婦人参政権の問題を否決したのは、さまで意外なことではありません。何にしろ日本は、....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
る。 大正十二年(一九二三年)普選案が国民全体の関心の焦点におかれたにつれて、
婦人参政権建議案が初めて議会に提出された。市川房枝、金子しげりなどの
婦人参政権獲....
「今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
庭において婦人が婦徳を全うすることこそ日本文化の世界に誇るべき輝きであると論じ、
婦人参政権運動の市川房枝女史も座談会の席上でもとの婦選運動は男性に対して行われた....
「戦争はわたしたちからすべてを奪う」より 著者:宮本百合子
核が前進させられて社会の歴史はすすむ。このことは、婦人運動史がよく示しているし、
婦人参政権運動史が、あからさまに語っている。婦人が、一般論として男子と差別のない....
「現実に立って」より 著者:宮本百合子
め、小さいけれども文化的に水準の高いノルウェイは、それより早い一九一三年に完全な
婦人参政権を実現した。ソヴェト同盟が、生産と公共的な勤労に従う男女の生活権を尊重....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
与える談合を行った。生産面における勤労階級の婦人の永年に亙る犠牲によって、日本の
婦人参政権はもたらされたものである。一億の人口を今日、七千万と数える、その三千万....
「一票の教訓」より 著者:宮本百合子
いことと注意した。それにつれて、婦人参政の先輩諸国の経験が示された。一九一八年に
婦人参政権が認められたイギリスでは、その年一七名立候補して当選者なく、一九二三年....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
為に、其等社会組織の要とする諸権利を獲得し、又仕ようとするのでございます。喧しい
婦人参政権の要求も、若し其が、単に男性が所有して居るのに、同じ人類である女性が賦....
「塩花」より 著者:豊島与志雄
面に大に働いて貰いたい。今度出来た自分たちの政党は、知識階級を背景とするもので、
婦人参政権を主張する恐らく唯一の政党であろう。戦争中に於ける婦人の働きを知る者は....
「平塚明子(らいてう)」より 著者:長谷川時雨
、一般社会に普選ということが問題とされ喧《かま》びすしかったおり、あなたもまた、
婦人参政権を求め、婦人もまた一個の人間としての扱いを要求し、めざましい御活動で、....
「妾宅」より 著者:永井荷風
のの先生は何も新しい女権主義《フェミニズム》を根本から否定しているためではない。
婦人参政権の問題なぞもむしろ当然の事としている位である。しかし人間は総じて男女の....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
もこれから煤煙禁止運動のために、路傍演説に出かけるつもりで出て来ました。私はね、
婦人参政権などのような回り遠いものより、自分が毎日吸うている空気を澄ませる運動を....