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婿がね
「婿がね〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婿がねの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
にがしと申す人、此事を聞き及ばれ候ひて、御三男の喜三郎となん云へる御仁をば、妾が
婿がねに賜はり、名跡を嗣がせらる可き御沙汰あり。召し使ひたる男女共、あたゞに立ち....
「白くれない」より 著者:夢野久作
綺倆とこそ承れ。いまだ一度の御見合ひを遂げざるに御本人の御心|如何あらむ。相手の
婿がねが某なる事、屹度、御承知に相違御座なきやと尋ねし処、藤倉殿申さるゝ様。奈美....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
取たと計の返辞もよこさず、今日は明日はと待つ郵便の空頼なる不実の仕方、それは他し
婿がね取らせんとて父上の皆|為されし事。又しても妄想が我を裏切して迷わする声憎し....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
す》いたらしいの総浚い。陸尺などにはもったいない。身分に上下のへだてがなければ、
婿がねにして床の間へ、置物がわりにすえておき、朝から晩まで眺めようもの、ままなら....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
君があれまでにしてやったのに。あいつも例のシャーつくで。結構この上もない華族様の
婿がねと。大きなつらをしたっても。実はこうだ。と僕初めいうものがあるものか。そう....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
フが貰いたいと言うから、嫁に来たまでのことで、なにぶん貧乏人の娘であってみれば、
婿がねの選り好みをするわけにも行かなかったのである。イズマイロフの店といえば、わ....
「三国志」より 著者:吉川英治
にたかぶった。 「喬老。武士たちに命じて、賈華を斬りすてておしまいなさい。わが佳
婿がねの見ていらっしゃる前で」と、罵った。 玄徳はあわてて命乞いをした。ここに....