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媒鳥
「媒鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
媒鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
巧《アート》が彼女の本義なら……。僕は技巧という二字を細かに割って考えた。高木を
媒鳥《おとり》に僕を釣るつもりか。釣るのは、最後の目的もない癖に、ただ僕の彼女に....
「竇氏」より 著者:田中貢太郎
別荘の往復に、時どき寄って、ものをくれてやったりなんかしたが、先方は初めから女を
媒鳥にして、ものにするつもりでかかってたものだよ、酷い目に逢ったよ」 「そうでご....
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
十になるかならない子供達を仲介者として、彼女に、あれほど清楚に見える彼女に、醜い
媒鳥を放つことにしたのである。 或る日、正隆は、自分の部屋へ遊びに来た総領の男....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ことを示しているが、元来バショウは我が土産でないから、したがって我が日本に適当な
媒鳥がいなく、それで子房が滅多に孕まず結実するにいたるものが少ないのであろう。け....