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嬌音
「嬌音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嬌音の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
事を発見したのは演者の深く名誉と思うところであります。ことに宛転《えんてん》たる
嬌音《きょうおん》をもって、乾燥なる講筵《こうえん》に一点の艶味《えんみ》を添え....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
は毎朝窓ちかくへ来て鳴いてくれたあの声、鶯は日中は遠く近くをゆきかえりして円転と
嬌音をまろばした。あの友だちが一日もはやく来てくれるといいと思いながら、夜具の襟....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ょこちょこ歩きの高い下駄の音に交って「今程は」「左様なら」など呼び交す艶めかしい
嬌音が方々から聞えた。座敷著のまま毘沙門様の扉の前に額ずいているのも見られた。新....